「ピアノの練習、頑張ってほしい。」
「せっかく習っているんだから、ちゃんと取り組んでほしい。」
そう思う一方で、ピアノ教室から出された宿題を前に「これ…全部やるの無理じゃない?」と感じたこと、ありませんか?
我が家も、娘がピアノを始めた当初は「宿題の多さ」に悩みました。
頑張ってやらせようとすると、親もイライラ、子どももイヤイヤ…。
「このままでいいのかな?」とモヤモヤする日々が続きました。
そこで一度立ち止まり、“親としてできること”と“しないと決めたこと”を整理してみたところ、練習がぐっとラクになり、笑顔が増えました。
今回はその体験をもとに、「ピアノの宿題が多い」と感じたときに、親ができる具体的なサポート方法をお伝えします。
無理せず、子どもと楽しくピアノを続けるためのヒントになりますように🎵
目次
「ピアノ教室の宿題が多すぎる…」と感じたら

ピアノ教室に通い始めてしばらく経つと、親として直面するのが「宿題、多くない?」という問題。
先生はお子さんのレベルに合わせて課題を出してくださっているはずですが、実際に家庭で取り組んでみると
- 「時間が足りない」
- 「宿題をすべてこなせない」
という声は多く聞かれます。
しかも、子ども自身が「できない」「めんどくさい」「やりたくない」とネガティブな気持ちになってしまうと、ピアノの時間がストレスになってしまうことも。
そんなとき、親としてどんな関わり方をすればいいのか。
我が家の体験談を交えながら、「やってよかったこと」と「やらないと決めたこと」を整理してご紹介します。
ピアノの宿題は何のためにあるの?

まず、ピアノ教室の先生から宿題が出る目的を考えてみましょう。
単に“たくさんやれば上達する”というわけではありません。
- 習ったことを忘れないうちに定着させる
- 家でもピアノに触れる習慣をつくる
- 表現力や集中力を身につける
つまり、“質の高い練習を少しずつでも続ける”こと が大事なんです。
だから量がこなせなくても焦る必要はないんですよね。
「ピアノの宿題が多い」と感じた時に親ができること3つ

練習時間を一緒にスケジュール化する
小さな子どもは、時間の見通しを立てるのが苦手です。
「あとでやろう」と思っていても、結局やらずに1日が終わってしまう…なんてことも。
我が家では、
- 「おやつのあとに10分だけ」
- 「お風呂の前に1曲だけ」
など、練習するタイミングを固定するようにしました。
関連記事はこちら▶親子で楽しむピアノ練習!効果的な練習法と練習時間の管理術
これだけで、習慣化しやすくなりました。
先生に宿題の量を相談してみる
「この量はうちの子には多いかも…」
と思ったら、思い切って先生に相談してみるのもひとつの方法です。
最初は「怒られたらどうしよう」「失礼じゃないかな」と迷いましたが、勇気を出して伝えてみたところ、
「練習が負担になっているなら調整しましょう」
と快く対応してもらえました。
先生も子どものやる気を大切に思ってくれているので、遠慮せずに現状を共有することは大切だと感じました。
練習を前向きにする声かけ
「まだ〇〇できてないよ!」とダメ出しばかりだと、やる気はどんどん下がってしまいます。
そこで意識するようになったのが、「できたことに目を向ける」声かけです。
- 「さっきよりリズムがよくなったね!」
- 「最後まで弾けたの、すごい!」
- 「今日はここまででOK、また明日がんばろうね」
少しの進歩でも褒めることで、子ども自身も前向きになれます。
完璧を求めず、「頑張ってるね」という気持ちを伝えるようにしています。
「ピアノ教室の宿題が多い」と感じても親がしないと決めたこと3つ

無理に宿題を全部やらせない
以前は「先生にちゃんと見てもらうためには、全部やらないと!」と思って、できるまで何度も繰り返させていました。
でもそれが逆効果で、娘はピアノ自体を嫌いになりかけました。
今は、“できる範囲でいい”と割り切っています。
毎週しっかりピアノ教室に通うだけで偉い!うちの子は十分頑張ってる!
たとえ1曲でも気持ちよく弾けたらOK。
というスタンスです。
子どもを怒ったり叱ったりしない
「なんでやらないの?」「ふざけないで!」
そんな言葉をつい言ってしまったこともありますが、それでやる気が出ることは一度もありませんでした。
今では、練習しない日は「今日はやめておこうか」と切り替えるようにしています。
ピアノは“楽しいもの”であることを忘れたくないからです。
他の子と比べない
SNSを見ていると、同じ年齢の子が難しい曲を弾いていたり、コンクールに出ていたり…。
つい「同じ時期に始めたのに、うちは全然ダメだな…」と落ち込むこともありました。
でも、それぞれの子にペースがあるし、家庭のやり方も違う。
比べても不安になるだけなので、今は「うちはうち」と割り切って応援しています。
【体験談】宿題が嫌で「ピアノ辞めたい」と言われたときの乗り越え方

娘が「ピアノつまんない」「もうやめたい」「弾けないから行きたくない」と言い出したことがあります。
きっかけは、毎回宿題に追われて練習が義務になってしまっていたから。
そのときに決めたのが、
- 宿題の量を先生に相談する
- 練習を1日1曲までにする
- 弾けた日はスタンプやシールで褒める
この“ゆるやか改革”のおかげで、また笑顔でピアノに向かうようになりました。
ピアノが楽しくて楽しくて、毎週の宿題も楽々こなせてしまうような子は、きっと将来プロのピアニストになったり、コンクールや音大で活躍するのでしょう。
でも、うちはゆるっとピアノを楽しむスタンス。
「今日も1曲弾けたよ!」と自分から話してくれる姿を見て、改めて「やり方次第で変わるんだ」と実感しています。
まとめ|親のサポートは“量”より“質”

ピアノの宿題が多いと感じたとき、焦ったり、不安になったりするのは自然なこと。
でも、無理に全部をこなさせるよりも、子どもが前向きにピアノと向き合えるようサポートすることが、親にできる一番のサポートだと思います。
- できる範囲でOK
- 気持ちを大切に
- 完璧じゃなくていい
ピアノは長く続けてこそ、楽しさも広がっていきます。
そのためにも、親子で楽しくピアノと付き合っていけるペースを見つけていきたいですね🎵