- 「子どもがピアノを練習してくれない…」
- 「うちも“ご褒美”で釣ったらなんとかなるのかな?」
そんなふうに悩んでいるママ・パパへ。
今回は、実際に“ご褒美作戦”を取り入れて、ピアノの練習が習慣になってきたわが家の体験談を、リアルにお届けします。
うまくいったこともあれば、失敗したこともあります。
「こうすればスムーズにいくかも?」
と感じてもらえるよう、具体的なアイデアや声かけの工夫もまとめました。
目次
わが家のピアノ事情:始めた当初はこんな感じでした

娘がピアノを始めたのは3歳のとき。
幼稚園年少の入園と同時にピアノ教室に通い始めました。
最初の頃は、体験レッスンが楽しかったこともあり「ピアノやる!」と前向きなスタートでした。
関連記事はこちら▶3歳&5歳の個人ピアノ教室体験レッスン!内容や料金、子どもの反応は?
しかし、数週間たつと…
- 「今日はやらない!」
- 「なんで練習しなきゃいけないの?」
- 「ピアノよりテレビがいい〜!」
……お察しの通り、ピアノ練習イヤイヤ期が始まりました。
私もつい、
- 「早く練習して!」
- 「やらないなら辞めるよ?」
とイライラしがちに。
関連記事はこちら▶ピアノ練習中の親子バトルを防ぐ方法!楽しく続けるためのコツとは?
ピアノを練習してほしい私が導入したのは「シール+ガチャご褒美作戦」

▲我が家で実際に使っているシール達です。
これはもう、やる気を引き出す仕組みを作らないと続かない!
と考え、取り入れたのが以下の方法でした。
ご褒美作戦のルール
- 練習したらシール1枚(1日1回まで)
- シール10枚で“ガチャ1回”
- ガチャには、ミニお菓子・消しゴム・キーホルダーなどを入れる
ご褒美作戦のポイント
- 毎日続けなくてもいい(“頑張れた日”をほめる)
- 弾いた内容の出来より、「やろうとしたこと」を評価する
- 「今日もシールもらえるかな?」と子どもが自分で意識するよう声かけ
これが意外とヒット!
娘は「シールを貼る」ことがうれしくて、自分から練習を始める日が増えていきました。
ご褒美が“自分のやる気”に変わっていった瞬間
2ヶ月ほど経ったある日、私が「今日はシールないよ〜」と言ったところ、娘がこう言いました。
「いいよ、ピアノ弾きたいから」
この言葉に、正直びっくりしました。
もちろん毎回こういうわけじゃありませんが、少しずつ「ご褒美が目的」から「弾けるようになるのが楽しい」へと気持ちがシフトしてきたように感じました。
実際に使ってよかったピアノ練習のご褒美アイデア

「ガチャ」と「シール」以外にも、わが家で使った or 他のご家庭で評判の良かったアイデアを紹介します。
スタンプカード形式
スタンプ10個でお出かけ or 好きなデザートなど
→ 楽しみを先延ばしにできる年齢の子におすすめ
くじ引き方式
練習後に“お楽しみくじ”を引く
→ 中身は「ママと10分遊べる」「YouTube5分OK」など小さな特典
キャラシール・コレクション
シールを集めてアルバムに貼っていく
→ 「もっと集めたい!」というコレクター心を刺激
声かけもご褒美の一部!“ご褒美の言語化”がカギ

物理的なご褒美だけじゃなく、「声かけ」も立派なご褒美になります。
たとえば:
- 「昨日より音がきれいだったね」
- 「5分でも集中してて、すごかったよ」
- 「ピアノの音、ママ好きだな〜」
こんなふうに「認められた」「気づいてもらえた」という実感が、子どものやる気につながります。
「やったらシール!」だけじゃなく、「できたことを言葉でご褒美にする」。
この“ダブルのご褒美”が効きました。
ご褒美作戦がうまくいかなかったケースも

もちろん、すべてが順風満帆だったわけではありません。
たとえば…
- ご褒美欲しさに“やったフリ”をするようになった
→ 対応:「今日はどこが難しかった?」と対話を増やす - ご褒美のガチャがマンネリ化してきた
→ 対応:「今回は特別シールでパワーアップガチャ!」など、バリエーションをつける - ご褒美なしの日にやる気が出ない
→ 対応:「今日はご褒美なしだけど、10分集中チャレンジしてみる?」とゲーム感覚に切り替える
失敗もありましたが、そのたびに「何が目的だったか」を親自身が確認することで、軌道修正ができました。
ご褒美作戦は“きっかけ作り”。そこからどう育てるかが大切

ご褒美は、あくまでもスタート地点です。
子どもが「やってみようかな」と思えるきっかけとしては、とても有効。
でも、それだけで終わらせない工夫。
- 「うれしい」→「できた!」→「楽しい!」のステップ
- ご褒美の“外し方”や“卒業”への流れ(※別記事で詳しく解説)
こうした流れを意識することで、習慣化につなげていけるのだと感じています。
まとめ|ご褒美作戦、やってみてよかった!

子どもにピアノを続けてほしい。
でも、無理にやらせたくないし、親子で毎日バトルもしたくない——。
そんな気持ちから始めた「ご褒美作戦」でしたが、結果的に
- 練習へのハードルが下がった
- 自分からピアノを弾く日が増えた
- 親子の会話が増えた(これが一番うれしい!)
という変化がありました。
これからも、年齢やレベルに応じて少しずつご褒美の形を変えながら、楽しくピアノに向かえる環境をつくっていけたらと思っています。