こんにちは🎵
「ゆるピアノはじめました♬」では、ピアノをゆるく楽しむためのヒントを発信しています。
今回のテーマは、外国民謡について。
「ちょうちょう」「かえるの合唱」「ぶんぶんぶん」…
子どもの頃に歌った懐かしい曲の数々。
実はこれらの童謡、すべて海外の民謡がルーツってご存じでしたか?
本記事では、外国の民謡や伝統曲が日本でどのようにアレンジされ、定着していったのかを詳しく解説します。
ピアノ学習者や音楽教育に携わる方にも参考になる内容です🎵
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目次
🔍なぜ外国の民謡が日本で定着したの?

19〜20世紀の日本では、西洋音楽が学校教育に導入され始めました。
そのときに活用されたのが、覚えやすくリズムが単純な外国の民謡でした。
メロディをそのままに、日本語の歌詞をのせたり、リズムを子ども向けにアレンジしたりして、学校の音楽教材や童謡として広まっていきました。
結果として、今日では「日本の定番ソング」として知られている曲も、実は海外発祥だったというケースがたくさんあるのです。
🇪🇸 1. ちょうちょう(スペイン民謡)
♪ちょうちょう ちょうちょう なのはにとまれ〜
今や日本の童謡として定着している「ちょうちょう」ですが、この曲の原型はスペインの民謡「ロマンセ」だとされています。
19世紀にドイツを経由してヨーロッパ全体に広まり、日本にも伝わりました。
現在は小学校の音楽教材やピアノ教本にも登場する定番曲。
🔸ピアノポイント:
メロディがシンプルなので、右手だけの練習や初めての両手練習にぴったりです🎹
🇩🇪 2. ぶんぶんぶん(ドイツ民謡)

♪ぶんぶんぶん はちがとぶ〜
この曲の原曲は、ドイツの民謡「Summ, summ, summ(ズム ズム ズム)」。
「ぶんぶんぶん」という歌詞は日本独自のもので、原曲の雰囲気に合わせた可愛らしい表現です。
ミツバチが飛び回る様子が目に浮かぶようなメロディは、保育園や幼稚園でも人気の一曲ですね。
🔸ピアノポイント:
短くて繰り返しが多いので、音符の読み方を覚える練習に向いています。
🇫🇷 3. アビニョンの橋の上で(フランス民謡)
原題:Sur le pont d’Avignon
南フランスのアビニョンという町に実在する橋をテーマにした、陽気なフランス民謡です。
元は踊りながら歌うフォークソングとして親しまれており、現在でも現地の子どもたちが歌っています。
日本では歌詞を翻訳して紹介されたり、ピアノ教本でクラシック風にアレンジされることも。
娘が使っているピアノ教本では、「ぴあのどりーむレパートリー4」の24ページに収録されていました。
🔸ピアノポイント:
左手の伴奏付き練習や、4分の2拍子のリズム感を養う教材としておすすめです。
🇩🇪 4. かえるの合唱(ドイツ民謡)
♪かえるのうたが〜きこえてくるよ〜
こちらもドイツ発の民謡「Froschgesang(フロッシュゲザング)」が元になっています。
日本では輪唱としてアレンジされ、合唱練習の定番曲に。
輪唱を通じて、音の重なりやハーモニーの基礎を学べる名曲です。
ピアノ連弾でもよく使われています。
🔸ピアノポイント:
簡単な輪唱アレンジに挑戦することで、リズム感や耳を鍛えるトレーニングに!
🇺🇸 5. 故郷の人々(アメリカ民謡)〜スワニー河〜

♪遠き山に日は落ちて〜(日本語版)
原曲は、アメリカの作曲家スティーブン・フォスターによる「Swanee River(スワニー河)」。
日本では「故郷の人々」や「故郷の空」というタイトルで紹介され、懐かしさを感じるメロディとして長年愛されています。
ピアノ教本にも「外国の名曲」として収録されていることが多く、発表会や独奏にも人気。
🔸ピアノポイント:
ゆったりしたテンポの表現練習や、ペダルの使い方の練習にぴったり。
🇮🇹 6. かっこう(ドイツまたはイタリア民謡)
♪かっこう かっこう やまのおんがくか〜
「かっこう(カッコウ)」は、もともとヨーロッパの民謡として知られていたメロディで、ドイツまたはイタリアをルーツに持つとされています。
ヨーデル風の掛け合いや、ピアノでの“かっこうの鳴き声”を模した音形が特徴的です。
🔸ピアノポイント:
左右交互の掛け合いや、リズム練習として最適な1曲。
初心者の初レパートリーにも人気です。
🇩🇰 7. むすんでひらいて(フランス民謡)

♪むすんで ひらいて 手をうって むすんで〜
日本の手遊び歌として定番のこの曲。
実は、作曲者はあのジャン=ジャック・ルソー(思想家)とされており、18世紀フランスで書かれたメロディが原曲です。
明治時代に日本に伝わり、教育用の動作歌として取り入れられました。
🔸ピアノポイント:
簡単な3音コードで構成されており、初心者向けの左手伴奏練習にぴったり。
🇺🇸 8. 森のくまさん(アメリカ民謡)
♪ある日 森の中 くまさんに 出会った〜
この親しみやすい歌の原曲は、アメリカの民謡「The Other Day, I Met a Bear」。
元々はスカウトソングとしてキャンプファイヤーで歌われていた曲です。
日本語訳ではストーリー性が強調され、子どもにもわかりやすいように脚色されています。
🔸ピアノポイント:
ストーリー性のある曲なので、弾き語り練習やピアノ伴奏の入門曲として最適。
🇮🇹 9. フニクリ・フニクラ(イタリア民謡)
※原題:Funiculì, Funiculà
あまり“童謡”という印象はないかもしれませんが、ピアノ教本や音楽教室ではよく登場するこの曲。
原曲はナポリのケーブルカー開通記念に作られた陽気なイタリア民謡です。
テンポの良い3拍子で、日本語では「鬼のパンツ」や「エレベーターのうた」としてもパロディ化されています。
🔸ピアノポイント:
左手のワルツ伴奏練習や速い指の動きのトレーニングに適しています。
🇬🇧 10. ロンドン橋(イギリス民謡)
♪ロンドン橋落ちた 落ちた 落ちた〜
日本でもおなじみの「ロンドン橋落ちた」は、イギリス発祥の民謡で、古くは中世にまでさかのぼる歴史のある曲です。
歌に合わせて遊ぶ“橋くぐり遊び”もセットで伝わっており、現在でも保育現場で使われることが多い一曲。
娘が使っているピアノ教本「ぴあのぴあの④」の14ページに掲載されています🎵
🔸ピアノポイント:
右手メロディ+左手分散和音の基礎練習として優秀で、両手演奏に慣れ始めた頃に最適です。
✨ まとめ:音楽は世界をつなぐ共通語

「日本の歌だと思っていたけれど、実は外国から来たメロディだった」
そんなふうに、音楽には国境を超えて人々の心をつなぐ力があります。
ピアノを学ぶ上でも、こうした曲の背景を知ることで、演奏に深みやストーリーが生まれていくはずです。
今日ご紹介した曲は、どれも短くシンプルなので、初心者さんやお子さんのピアノ練習にもぴったり🎵
ぜひ、音のルーツにも注目しながら、ピアノライフを楽しんでみてくださいね。
🎼 お気に入りの民謡をピアノで弾いてみよう♪
今回ご紹介したような世界の民謡や日本の童謡は、ピアノ初心者にも弾きやすく、音楽の楽しさを実感できる名曲ばかりです。
「ちょうちょう」「かえるの合唱」「ロンドン橋」など、聞きなじみのある曲からスタートすれば、練習ももっと楽しくなりますよ🎹
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