子どもがピアノ教室でピアノを習い始めると、兄弟姉妹がいるご家庭では、
「2人で同じピアノ教本を共有して練習できる?」
「上の子が使ったピアノ教本をそのまま下の子にお下がりできるのでは?」
と考えることも多いでしょう。
兄弟姉妹で同じ先生にピアノを教えてもらっている場合は尚更ですよね。
そこで今回は、ピアノ教本を兄弟姉妹で使い回すことのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
目次
ピアノ教本を共有・お下がりにするメリット

費用を節約できる
ピアノ教本は一冊1,000円〜3,000円程度と、意外とコストがかかるもの。
特にピアノを習い始めてすぐの時は、レッスン内容が簡単なのでサクサク進み、次から次へと教本を買う必要性があることも。
兄弟姉妹で共有すればピアノ教本を新たに購入する必要がなく、経済的な負担を軽減できます。
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すでに使い慣れている教本なら安心
上の子が使っていた教本なら親も指導のポイントを把握しやすく、練習をサポートしやすいというメリットがあります。
ここ上の子も難しそうに練習していたところだな、と懐かしく思うことも。
兄弟姉妹で同じ流れで学べる
同じ教本を使うことで親も進度を比較しやすく、練習方法の改善や声かけの工夫がしやすくなります。
また上の子が「この曲、こうやって弾いたらいいよ」とアドバイスすることもでき、兄弟姉妹間で学び合う環境が作れます。
ピアノ教本をお下がりにするデメリット

書き込みや折れが気になることも
上の子が使った教本には、書き込みや指示メモが残っていることが多いです。
下の子が混乱する可能性があるため、書き込みの消し忘れや折れ曲がったページに注意しましょう。
レベルや個性に合わない可能性がある
兄弟姉妹といえど、ピアノの習得スピードや得意・不得意はそれぞれ違います。
関連記事はこちら▶ピアノは何歳から始めるのがおすすめ?3歳からの成長スピードを検証
上の子には合っていた教本でも下の子には合わないこともあるため、慎重に選ぶ必要があります。
練習のモチベーションに影響することも①
お兄ちゃん(お姉ちゃん)の教本をそのまま使うとなると、下の子が「自分のための本じゃない」と感じ、やる気を失う可能性があります。
特に新しいものを好む子どもは「自分専用の教本がほしい!」と思うこともあるでしょう。
練習のモチベーションに影響することも②
ピアノのレッスンは、自宅で練習してきたことを先生に見てもらう場です。
自宅練習をどれだけ頑張るかによって、教材の進み具合は変わるもの。
年齢の近い兄弟姉妹間で教本を共有していた場合、片方だけが置いて行かれる状況が目に見えて分かりやすくなってしまいます。
習得スピードが遅い方がますますやる気を失ってしまう要因になりかねません。
こんな場合は新しく購入した方がいいかも?

以下のような場合は無理にお下がりや共有をせず、新しい教本を購入するのがおすすめです。
- 教本の状態が悪い(破れ・書き込みが多い)
- 下の子の進度やレベルに合わない
- 下の子が「自分の教本がほしい」と言っている
- 上の子と違う先生についている(教室の方針が異なる)
- 先生の方針がお下がり・共有NG
3歳と5歳でピアノを習い始めた我が家の体験談
我が家の子どもたちがピアノ教室に通い始めたのは、息子が5歳年長、娘が3歳年少の春でした。
2人同時に体験レッスンを受け、同じ先生に個人レッスン形式で教えてもらうことになりました。
関連記事はこちら▶3歳&5歳の個人ピアノ教室体験レッスン!内容や料金、子どもの反応は?
入会当時に月謝とともに支払うように言われた教本が、
3歳年少娘用
- ぴあのくらぶ①
- ドレミランド幼児版ONE(ワン)
- ぴあのぴあの①
5歳年長息子用
- ぴあのくらぶ①
- こどものバイエル上巻
- ぴあのぴあの②
の合計6冊でした。
1冊約1,000円程度なので、合計で約6,000円です。
同じ教本を2冊買う必要ある?
この6冊のリストをよく見ると、「ぴあのくらぶ①」という本がかぶっているんですよね。
思わず先生に「兄妹で一緒に使ってはダメですか?」と聞いてしまいました。
しかし、
「教本はこれからレッスン中にたくさん書き込んでいきます。
子どもによって教えるポイントや注意すべきポイントが異なるので、2冊それぞれ新品で用意してください」
とはっきり言われました。
その後お下がりを使う機会があったものの…
その後、息子が半年ほどでピアノを辞めてしまったのですが、ちょうどその時に娘がバイエルに進もうとしているタイミングでした。
書き込みを消せば使えるんじゃ?と思いましたが、消えない。
先生が色鉛筆で分かりやすくカラフルに書いてくださっているので、消しゴムで上手に消すことができませんでした。
そしてたとえ綺麗に消せたとしても、一度入会時に「新品を用意して」と言われている以上、お下がりを持参させる勇気は私にはありませんでした。
結果我が家には「ぴあのくらぶ」や「こどものバイエル上巻」が2冊あります(笑)
(なんなら私自身が子どもの時に使用していたバイエルもあります(笑))
我が家のようにピアノ教室の先生の信念がある場合もありますので、迷ったら先生に相談してみることをおすすめします♪
新品の教本をもらうことで子どもが喜ぶなら◎!
兄妹でお下がりできたら安く済むのに…
と親の私は思うのですが、ピアノ教本をたくさん練習してクリアし、新しい教本を先生にもらった時の子どもはとっても喜んでいます♪
もちろん購入費用は月謝とともに親が支払っているのですが、子どもにとっては「先生からのプレゼント」なのかな。
やる気を出してくれるならまあ良いか。
以上、我が家の体験談でした♪
まとめ

ピアノ教本を兄弟姉妹で共有・お下がりにすることには、費用面や学習のしやすさなどのメリットがあります。
一方で個性やレベルの違い、モチベーションへの影響などのデメリットも考慮する必要があります。
お下がりを使うかどうか迷ったときは、「下の子にとって本当に使いやすいか?」を基準に判断し、必要なら新しい教本を購入するのも良い選択です。
子どものやる気を尊重しながら、無理のない方法でピアノを楽しく続けられる環境を整えてあげましょう!