『こどものバイエル』70番台が難しい…娘から「ピアノ辞めたい」と言われた我が家の乗り越え方

こんにちは🎵

「ゆるピアノはじめました♬」では、趣味としてピアノを再開した私と、ピアノ教室歴1年ちょっとの娘の日常、そして子育てを通して感じた音楽の楽しさを、やさしい目線でお届けしています。

今回は、「バイエル70番台」でつまずいているお子さんをもつ親御さんに向けて、わが家の体験談を交えながら、つまずきの理由や乗り越え方について、お話ししていきます。

  • 「急に難しくなったみたい…」
  • 「以前より練習したがらなくなった…」

と感じている方もいるかもしれません。

我が家の娘も、ちょうどこのあたりで壁にぶつかり、練習のモチベーションが下がってしまった時期がありました。

でも、教材や声かけを工夫することで、少しずつ前向きに向き合えるようになってきたんです。

この記事が、今まさに悩んでいる方のヒントになればうれしいです🎵

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バイエル70番台はなぜ難しい?突然やってくる“壁”

進みがよかった子ほど、急につまずきやすい

バイエルは、「導入教材」として多くのピアノ教室で使われています。

特に「こどものバイエル(上巻・下巻)」は、番号が進むごとに少しずつ難易度が上がるよう工夫されています。

ですが、下巻の70番台に入ると突然、

  • 和音が増える
  • 臨時記号(♯や♭など)が出てくる
  • 跳躍が必要な音の動きが出てくる
    など、これまでとは違う負荷がかかり始めます。

我が家の娘は、3歳の年少からピアノを始めて、バイエル上巻を始めたのが4歳のとき。

そこから1年と少し、順調にバイエルを進めてきました。

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1~2週間に1曲のペースで、60番台まではスムーズに進んでいたんです。

でも、バイエル下巻の70番台に入ってからは様子が一変しました。

【体験談】76番で止まった5歳娘の「ピアノ辞めたい」宣言

娘がつまずいたのは、76番でした。

それまでは、毎週レッスンで「合格シール」が貼られるのが楽しみで、家でも喜んでピアノに向かっていたのに…。

76番は3週間たっても合格がもらえず、本人もイライラ。

私も「なぜ進まないんだろう?」と焦る気持ちがあり、つい「もうちょっと頑張ろうか」と声をかけてしまっていました。

そんなある日、ふとしたタイミングで

「もうピアノやめたい」

と娘がポツリ。

まだ5歳の子どもから出たその言葉に、正直ショックを受けました。

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でも、「つまずき」の背景をよく観察してみると、その原因が少しずつ見えてきたんです。

バイエル70番台が難しい理由とは?

理由①:手の大きさに対して無理な跳躍が増える

バイエル70番台では右手と左手で少し離れた音を弾く箇所が多く、幼児の小さな手には負担が大きいです。

大人にとっては何気ない跳躍でも、子どもにとっては「大きなジャンプ」に感じるようです。

理由②:♯や♭などの臨時記号が混乱を招く

臨時記号が出てくるのも70番台から本格的になります。

ドレミファソ…と覚えてきた音階に突然「ファ#」「ド#」などが出てくると、「え、何それ?」と混乱してしまう子が多いです。

理由③:「音楽的表現」が求められるようになる

70番台からは、ただ正しく弾くだけでなく「強弱」や「リズムの正確さ」「レガート」など、音楽としてのまとまりが求められ始めます。

先生によっては、このあたりから「合格基準」も上がるため、子どもが「なんで前みたいに合格できないの?」と感じやすいのです。

子どもがバイエルでつまずいたときに親ができる3つのサポート

①「進度」より「楽しさ」を優先する

わが家では、あえてバイエルを数日お休みして、「ぴあのどりーむレパートリー④」や「ぴあのぴあの④」など、娘が好きな曲集に取り組む時間を増やしました。

結果として「ピアノ=イヤなもの」という気持ちが薄れ、数日後には「またバイエルやってみようかな」と本人から言い出してくれました。

②「一緒にやろう」ではなく「見守る」にシフトする

娘が苦戦していたとき、私はつい隣に座って「そこ違うよ」「もっと強く弾いて」など、口を出しすぎていました。

でも、「もう少し一人で弾いてみたい」と言われ、ある日少し距離を置いてみたんです。

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すると、自分で工夫して繰り返す姿が見られるようになり、「うまくいった!」という達成感も味わえたようでした。

③ピアノ以外の音楽体験を取り入れる

家では、娘と一緒に手拍子リズムゲームをしたり、ドラムに夢中な息子と簡単なリズムセッションをして遊ぶこともありました。

音楽の楽しみは「練習」だけではないと気づくことで、ピアノのつまずきも少しずつ和らいでいった気がします。

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バイエル70番台は「脱落ポイント」ではない!

子どもにとっての「山場」を、親がどう捉えるか

「バイエル70番台 つまずき」「76番 難しい」などと検索される方が多いのは、それだけここで悩んでいる親子が多いということ。

でも、ここでつまずいたからといって「才能がない」「向いていない」と決めつける必要はありません。

むしろ、これを乗り越えた先に、「自分で音楽を表現できる喜び」が待っています。

バイエル76番でつまづいた娘のその後

バイエル76番で苦戦した娘は、ぽつりと「もうピアノやめたい」と言い出しました。

あんなに楽しそうに弾いていたのに…と驚いて理由を聞いてみると、「バイエルがイヤなの」とのこと。

どうやら、ピアノ自体が嫌いになったわけではなく、バイエルの曲が難しくてつまらないと感じていたようでした。

それでも76番まではなんとか頑張って弾ききり、その達成感もあってか、娘の中には少しずつ変化が。

「少し難しいけど、頑張ればできるかも!」という前向きな気持ちが芽生えはじめていたのです。

このままのペースで進めてよいのか迷いながらも、娘の様子を見て、思い切って先生に相談してみました。

すると「もっとメロディが楽しくて、今の娘さんに合いそうな教材がありますよ」と、新しいテキストを提案してくださり、教材を変更することに。

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それからは、不思議なくらい表情が明るくなり、家での練習も前向きに取り組めるようになりました。

今回の経験を通して私自身、「子どもにとっての壁」は、親の関わり方しだいで乗り越えられると実感しました。

無理に続けさせるのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、柔軟に対応していくことの大切さを学んだできごとでした🎵

まとめ:バイエル70番台でつまずいても大丈夫

バイエル70番台でつまずくのは、決して珍しいことではありません。

むしろ、ここでの“壁”は、音楽的な成長のサインとも言えます。

焦らず、立ち止まりながら、時には回り道をしながらでも、親子でピアノの楽しさを見つけていけたら素敵ですよね。

同じように悩んでいる親御さんの参考になればうれしいです。

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