子どもが「ピアノを辞めたい」と言ったら?後悔しないための判断ポイント

子どもが突然「ピアノを辞めたい」と言い出したら、親としては悩みますよね。

「本当に辞めてもいいの?」

「辞めたことを後悔しない?」

と不安になるのは当然です。

でも、無理に続けさせることが正解とも限りません。

大切なのは、辞めた後に「やっぱり続ければよかった…」と後悔しないよう、しっかり考えて決めること。

この記事では、ピアノを辞めることで後悔するケースや、辞める・続けるの判断ポイントについて詳しく解説します。

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子どもがピアノを辞めて後悔するケースとは?

ピアノを辞めた子どもが後悔するのは、どんなときでしょうか?

大きくなって「続けていればよかった」と思う

子どもの頃は練習が面倒だったり、他の習い事や遊びを優先したくなったりしてピアノを辞めたものの、大人になってから「やっぱり続けていればよかった」と思うケースは少なくありません。

特に、音楽が好きな友達がピアノを弾いているのを見たり、好きな曲を自分で弾いてみたいと思ったりしたときに、「もう少し頑張ればよかったな」と後悔することがあります。

一度辞めたら再開するのが難しい

ピアノは一度辞めると元のレベルまで戻るのに時間がかかるため、再開するハードルが高くなります。

指が思うように動かず、以前は弾けていた曲が弾けなくなっていると、モチベーションが下がってしまうことも。

また、習い事としてのピアノを辞めた後は日常生活の中でピアノに触れる機会が減るため、そのまま弾かなくなってしまうことが多いのも現実です。

「辞めなかったらよかった」と思うイベントがある

学校の合唱コンクールや卒業式、友人の結婚式などで「ピアノが弾けたらよかったのに」と思う瞬間は意外とあります。

また、趣味で楽器を楽しむ大人が増えている中で、「もし続けていたら、もっと気軽に演奏を楽しめたかもしれない」と感じることも。

特に、ピアノ経験のある人が周囲で演奏を披露する場面に出くわしたとき、「自分もあのまま続けていれば…」と後悔することがあるようです。

「やめなくてもよかった」と後で気づく

子どもの頃は「やりたくない」と思って辞めたピアノでも、大人になって振り返ると「辞める必要はなかったのかも」と感じることがあります。

ピアノが嫌いだったわけではなく、単に練習が面倒だったり他のことに興味が移ったりしただけだった場合、時間が経つと「あのときもう少し頑張ればよかった」と思うことも。

また、親になって自分の子どもにピアノを習わせようとしたときに、「自分がもう少し続けていたら、もっとアドバイスできたのに」と感じることもあるようです。

子どもがピアノを辞めても後悔しないケース

逆に、ピアノを辞めても後悔しない場合もあります。

本当に興味がなくなった場合

子ども自身が「ピアノを弾きたい」という気持ちを完全に失ってしまった場合、無理に続けても楽しめず、ただの義務になってしまいます。

特に、ピアノを辞めた後に後悔することもなく他のことに夢中になっているなら、それはその子にとって必要な選択だったと言えるでしょう。

音楽が好きかどうかは人それぞれなので、「ピアノが合わなかっただけ」と割り切ることができれば辞めたことを後悔することはありません。

親に言われて続けていただけだった

子ども自身が「本当はやりたくなかったけど、親に言われるから続けていた」と感じていた場合、辞めたことで気持ちがスッキリすることもあります。

ピアノは練習を積み重ねることで上達しますが、自分の意志がなければ続けるのが苦痛になりがちです。

辞めることで自分の気持ちを優先できたと感じ解放感を得られるなら、それは後悔のない選択だったと言えるでしょう。

関連記事はこちら▶男の子のピアノの習い事は親のエゴ?辞めたい主な理由と辞める判断基準&実際に辞めた体験談

ピアノ教室の先生や環境が合わなかった

ピアノそのものは好きだったけれど、先生との相性が悪かったり教室の雰囲気が合わなかったりして辞めることになった場合、そのまま続けるよりもむしろ良い選択だったかもしれません。

音楽の楽しさを感じられないまま続けるより、一度辞めて気持ちを整理し、違う先生や別の楽器にチャレンジすることで、新しい楽しみを見つけられることもあります。

ほかにやりたいことを見つけた

ピアノを辞めることで新しい趣味や習い事に挑戦できる場合、決して悪い選択ではありません。

スポーツや絵画、ダンスなど、子どもが本当に夢中になれるものを見つけたならそれを優先するのも一つの方法です。

何かを辞めることは新しい可能性を広げることにもつながるため、「ピアノよりも大事なものを見つけた」と思えれば後悔することは少ないでしょう。

子どもから「ピアノを辞めたい」と言われたときの判断ポイント

子どもが「ピアノを辞めたい」と言ったとき、すぐに辞める決断をせず、まずは以下のポイントを考えてみましょう。

本当に辞めたいのか一時的な気持ちなのか?

  • 「レッスン前だけ嫌がる」
  • 「発表会の(前)後に言い出す」

など、一時的なスランプの場合もあります。

辞める理由は何か?

「練習がつらい」なら練習方法を工夫する、「先生が怖い」なら教室を変えるなど、対策できることもあります。

辞めた後に後悔しそうか?

  • 「またやりたくなるかも」
  • 「将来弾けるといいな」

と思うなら、一旦お休みする選択肢も。

「ピアノを辞める前」に試してほしいこと

好きな曲を弾かせてみる

ピアノの練習がつまらなく感じている場合、弾いている曲が子どもに合っていない可能性があります。

クラシックの基礎も大切ですが、子どもが本当に好きなアニメや映画の曲、ポップスなどを弾かせてみると、ピアノへの興味が戻ることもあります。

「自分の弾きたい曲が弾ける」という経験がモチベーションアップにつながることがあるので、一度試してみる価値はあるでしょう。

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先生や教室を変えてみる

先生との相性や教室の雰囲気が合わないと、ピアノ自体が楽しくなくなってしまうこともあります。

特に、厳しすぎる指導や、逆に物足りなさを感じている場合は、思い切って先生や教室を変えてみるのも一つの方法です。

指導方法やレッスンのスタイルが変わることで新しい刺激を受け、ピアノを続けるきっかけになることもあります。

いったんお休みしてみる

「もうピアノを辞めたい」と言っているとき、必ずしも完全にやめる必要はないかもしれません。

練習やレッスンが負担になっているだけで、少し休めば気持ちが変わることもあります。

数ヶ月間ピアノから離れてみて、それでも「やっぱり弾きたくない」と思うなら本当に辞めるタイミングかもしれません。

一方で「また弾きたいな」と思えたなら、それはピアノが子どもにとって必要なものだったということ。

焦らず、一度距離を置くことも大切です。

まとめ:後悔しない選択をするために

子どもが「ピアノを辞めたい」と言い出したとき、大切なのは本当に辞めるべきかどうかをしっかり考えること です。

  • 一時的なスランプなら、練習方法や環境を変えてみる
  • 本当に興味がなくなったなら、無理に続けなくてもOK
  • 辞めたら後悔しそうなら、お休み期間を作ってみる

無理に続けさせても意味はありませんが、簡単に辞めてしまうと後悔することもあります。

子どもの気持ちを大切にしながら、親子で一緒に考えてベストな選択をしましょう!