子どもがピアノを習い始めると、最初は楽しそうに弾いていたのに、次第に練習を嫌がるようになることがあります。
親としては上達してほしい気持ちがある一方で、
「無理に練習させるのも良くないのでは?」
と悩むことも多いでしょう。
子どもがピアノを楽しめるように上手く誘導して練習させるのって大変ですよね。
そこで、子どもがピアノの練習を続けられるように、親ができるサポート方法について実体験を交えつつ紹介します。
目次
ピアノ練習の習慣を作る

ピアノの練習は、勉強と同じように習慣化することが大切です。
「気が向いたときに弾く」のではなく、毎日のルーティンに組み込むことで、自然とピアノを弾くことが当たり前になります。
例えば、
- 夕食後に10分だけ弾く
- 学校から帰ったらまず1曲だけ練習する
といった形で、短時間でも毎日続けることが理想的です。
子どもの生活習慣に合わせて無理のない習慣作り!
私の娘は3歳からピアノを習い始めたのですが、最初は「夜寝る前にピアノを練習する」と決めていました。
しかし、昼間に疲れて夜ぐずぐずになってしまうことも多く、上手くいかない日も。
そこで「幼稚園から帰ってきておやつを食べた後すぐ」という習慣を作ったところ、こちらは成功しました。
子どもの生活習慣に合わせて無理なく日常に組み込むことがベストです。
関連記事はこちら▶3歳からピアノは早い?娘がピアノを始めたきっかけと親が気をつけたこと
ピアノ練習は短時間から始める

「30分練習しよう」と言うと、子どもは練習を始める前から気が重くなってしまいます。
最初は「1曲だけ」「5分だけ」と短時間からスタートし、集中できる時間を徐々に増やしていくと、練習に対する抵抗が少なくなります。
「あと1回弾いたら終わり」とゴールを決めてあげるのも効果的です。
ピアノ練習は1日5分だけでも良いの?
実際、ピアノ練習は1日5分だけでも全然OKです。
特に習い始めの場合はレッスン内容が簡単なので、1日5分の練習で先生に出された宿題をクリアすることが十分出来るはず。
課題曲が長くなれば、自然と練習時間は伸びるもの。
最初は短い時間で大丈夫です。
短時間だけでも集中してしっかり練習する習慣をつけることで、親子ともに無理なくピアノを続けることが出来るようになります。
関連記事はこちら▶親子で楽しむピアノ練習!効果的な練習法と練習時間の管理術
小さな目標を設定する

漠然と練習を続けるよりも、
- 「この曲を1週間で弾けるようにしよう」
- 「次のレッスンまでに右手だけ完璧にしよう」
など、小さな目標を作ることで達成感を味わいやすくなります。
さらに、
- 「発表会で弾く曲を仕上げる」
- 「先生に褒められるように頑張る」
といった目標があると、モチベーションアップにつながります。
親も一緒にピアノ練習に関わる

子どもに「練習しなさい」と言うだけでは、なかなかやる気が出ません。
親が一緒に練習を見てあげたり、「この部分、すごく上手になったね!」と具体的に褒めたりすることで、子どもは「やってよかった」と感じます。
また、練習の進み具合を記録するのもおすすめです。
シールやスタンプをカレンダーに貼ると、目に見える形で頑張りがわかるため、やる気が続きやすくなります。
シール好きな子におすすめの活用法!
我が家の娘の場合は、1回弾くごとに楽譜の空いたスペースにシールを貼っていました。
シールの枚数が増えていくたびにピアノを上手に弾けるようになったことを本人も実感できたのか、
- 「もう1回弾いてみる!」
- 「次はノーミスで弾けるかも!」
と練習に対する意欲がアップしたので、シール好きなお子様におすすめです♪
ピアノの練習環境を整える

周りがうるさいと集中できず、ピアノ練習が嫌になってしまうことがあります。
静かな環境で弾けるようにテレビの音を消したり、兄弟が遊んでいる部屋とは別の場所で練習させたりするのも効果的です。
また、椅子の高さや手の位置を調整し、弾きやすい姿勢を作ることも大切です。
兄弟姉妹一緒に頑張る時間を設定する
我が家には2人の子どもがいるのですが、娘がピアノを練習しているときに2つ上の息子がSwitchでゲームをしていて、どうしてもそちらに気が逸れてしまうことがたびたびありました。
そこで、「みんな頑張る時間」という時間を設定。
娘はピアノ、兄はワークドリルをすることで、お互い集中できるようになってとっても良かったので、兄弟姉妹がいる場合はぜひ試してみてください。
楽しい曲を練習に取り入れる

レッスンで習う曲だけでなく、子どもが好きなアニメや映画の曲、簡単に弾けるポップスなどを練習に取り入れると、ピアノの楽しさを感じやすくなります。
「この曲を弾きたい!」という気持ちが生まれると、自発的に練習するようになることもあります。
教本の練習曲はつまらくて当然
私自身が小学生の時にピアノを習っていて感じていたのですが、バイエルを始めとしたピアノ教本って正直あんまり楽しくないです。
もっとノリノリの曲だったり、誰もが知っている有名な曲で練習する方が絶対楽しいはず。
ピアノ教室の課題だけで精一杯という方は、短いフレーズの曲を時々取り入れるだけでも、「ピアノ楽しい!」という気持ちを感じやすいですよ♪
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ピアノ練習を頑張ったご褒美を用意する

- 「1週間頑張ったら好きなお菓子を買おう」
- 「発表会が終わったらご褒美に○○しよう」
といった小さなご褒美を用意すると、子どもは前向きに練習できます。
物で釣るようであんまり良くないんじゃ…?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、効果は絶大です!
罰ゲーム形式はNG!
「ピアノの練習をしないとゲーム禁止!」といった罰のような形で練習を促すのは、一見効果がありそうに思えます。
しかし、実際には逆効果になることが多いです。
まず、
- 「ピアノ=やらされるもの=義務=嫌なこと」
- 「ゲーム=ごほうび」
という意識が子どもの中に強く根付いてしまい、ピアノの練習が嫌なこととして定着しやすくなります。
その結果、「早くピアノ練習を終わらせてゲームがしたい」と考えるようになり、ただ義務的にこなすだけの練習になってしまいがちです。
練習時間もなかなか伸びません。
なので、罰ゲーム形式ではなく子どもが「ピアノ練習したい!」と思えるようなご褒美を設定してあげましょう♪
ピアノ練習を無理強いはしない

どんなに工夫しても、気が乗らない日があるのは当然です。
私自身、大人になって趣味としてピアノを弾いているのですが、毎日練習できているわけではありません。
大人でさえ自分を律するのが難しいのに、遊びたいさかりの子どもにとってももちろん難しいです。
親が「ちゃんと練習しなさい!」と厳しく言いすぎると、ピアノ自体が嫌になってしまうことも。
ときには「今日は休んでいいよ」とリフレッシュの時間を作ることも大切です。
長い目で見て、ピアノを楽しめる環境を整えていきましょう。
まとめ
子どものピアノ練習をサポートするには、無理にやらせるのではなく楽しく続けられる工夫をすることが大切です。
親がうまく関わることで、子どもは自分から練習する習慣を身につけ、ピアノの楽しさを実感できるようになります。
焦らず長い目で見守りながら、成長をサポートしていきましょう。