音大出てないピアノ講師でも子どもを通わせて上手くなる?迷うあなたに伝えたいこと

こんにちは🎵

このブログ「ゆるピアノはじめました♬」では、ピアノが専門じゃない私とピアノ1年生の娘の日常、そして音楽の楽しさを子育て目線でお届けしています。

「先生はとっても優しそうで、子どももなついてる。でも…音大出てないって、本当に大丈夫なのかな?」

ピアノ教室を探していると、こんなふうに迷ってしまうこと、ありますよね。

実際、「この先生に習わせようかな」と思ったものの、プロフィールを見たら“音大出身ではない”と書かれていて、ちょっと不安になった…という保護者の方も少なくないと思います。

実は、私が子どもの頃に3年通ったピアノ教室の先生も、音大は出ていませんでした。

でもその先生に出会えたおかげで、「音大卒かどうか」だけでは測れない大切なことに、たくさん気づけました。

今日は、まさに今「音大を出ていない先生でもいいのかな?」と迷っている方に向けて、私の体験と一緒に考え方のヒントをお届けします。

そもそも音大って何?芸術大学との違いは?

音大ってどういうところ?

「音大(おんだい)」は、正式には「音楽大学」のこと。

ピアノ・声楽・作曲・音楽教育など、音楽を専門的に学ぶ大学を指します。

たとえば「東京音楽大学」や「国立音楽大学」などが有名ですね。

日々の実技レッスンや演奏試験が中心で、音楽のプロを目指す学生たちが通っています。

中には、教育学部の音楽専攻などもありますが、一般的に「音大」と呼ばれるのは、音楽に特化した大学のことを指します。

芸術大学との違いって?

一方で、「芸術大学(芸大)」という言葉もよく聞きますよね。

芸大は、音楽だけでなく美術・デザイン・演劇など、芸術全般を学べる大学です。

たとえば「東京藝術大学」は、日本で唯一、音楽と美術の両方に学部がある国立大学。

音楽学部がある芸大は「音大としての顔」も持っていますが、すべての芸大に音楽があるわけではありません。

つまり、

👉 音楽に特化=音大
👉 芸術全般の中に音楽もある=芸大(音楽学部がある場合のみ)

というイメージです。

音大出てない先生=ダメな先生ではありません

「音大」という言葉の定義が何か分かったところで、はっきりお伝えしたいことがあります。

音大を出ていない=教える力がない、では決してありません。

もちろん、音大で学んできた先生には、クラシックの知識や専門的な技術、指導法に関するしっかりとした土台があります。

特に中・上級レベル以上、将来コンクールや音楽高校・大学進学を目指すなら、その経験値は大きな強みになります。

一方で、ピアノを始めたばかりの小さな子どもたちにとって、本当に大切なのは「ピアノって楽しい」「もっと弾きたい!」と思える経験を重ねることなんです。

ピアノ教室の先生が音大を出ていなくても、

・子どもの気持ちに寄り添える
・楽しく練習できる工夫が上手
・間違いを責めず、前向きにサポートしてくれる

そんな先生なら、子どもはぐんぐん育ちます。

私が習っていた“音大を出てない先生”との日々

私がピアノを始めたのは小学校2年生のころ。

正直、私の親はそこまで「先生選び」にこだわらず、近所で通いやすい教室を選んでくれました。

体験レッスンに行ってみると先生はにこやかで話しやすく、とても優しく接してくれました。

「じゃあ、ここにしようか」と母と即決。

でも後から先生のプロフィールを見て、母親は少しだけ悩んだそうです。

「えっ、あの先生音大出てないんだ…」

でも通い始めて3ヶ月、半年、1年と経つうちに、その不安はどんどん消えていきました。

先生はとにかく「褒め上手」

うまく弾けない時も「じゃあここだけ、ゆっくりやってみようか」と焦らず、いつもニコニコ。

私が楽しんで通っている姿を見て、「この先生でよかったなぁ」と母も納得していました。

“良い先生”って、どんな先生?

ピアノの先生には、いろいろなタイプがいます。

・音楽理論に強い先生
・基礎をきっちり教えてくれる先生
・楽しいレッスンで「ピアノ好き」を育ててくれる先生
・保護者と密に連携してくれる先生

「音大を出ているかどうか」だけでは、その人の指導スタイルや人柄はわかりません。

私自身がピアノ教室に通って、そして大人になって娘を通わせてみて感じた“良い先生”の共通点は、以下のようなことでした。

  • 子どもの成長に合わせて、レッスン内容を柔軟に調整してくれる
  • 「間違っても大丈夫」と安心できる雰囲気をつくってくれる
  • 保護者とのやりとりも丁寧で、フィードバックがわかりやすい
  • 子ども一人ひとりに合わせた“声かけ”や“やる気スイッチ”を持っている

そして、これは必ずしも音大卒の先生だけの特徴ではないのです。

本当に大事なのは「この先生とピアノを続けていけそうか」

ピアノを始める時期の子どもたちにとって、一番大切なのは「ピアノを続けたい」と思えることです。

最初の数年で「ピアノ=楽しい!」という気持ちが育てば、やがて本格的なレッスンをしたいと思った時に、音大卒の先生にステップアップすることもできます。

でも、最初の段階で「なんだか怖い」「練習ばっかりで楽しくない」と感じてしまったら、ピアノはすぐにイヤになってしまいます。

そうならないためにも、

「この先生なら、子どもが楽しく通えそうか」
「親としても、安心して任せられそうか」

そんな視点で、先生を見てあげてください。

音大を出ていない先生にも強みがある

私が出会った“音大を出ていない先生”には、こんな強みがありました。

  • 子育て経験があるから、子どもの扱いがとても上手
  • 「できなかった経験」があるから、つまずく気持ちに寄り添える
  • 趣味や楽しみとしてピアノを愛しているから、子どもにも「楽しさ」を伝えられる

それって、ピアノを始めたばかりの子にとっては、大きな魅力だと思いませんか?

迷ったら体験レッスンでもう一度「子ども目線」で見てみて

もし今、「良い先生だけど、音大出てないのが引っかかる…」と迷っているなら、もう一度体験レッスンを受けてみてください。

そのときは、

「この先生に、子どもを任せたいと思えるか?」
「レッスン後、子どもが“楽しかった!”って言ってるか?」

この2点を大切に、見てみてください。

“学歴”や“肩書き”よりも、目の前の先生とお子さんとの相性こそが、何よりの判断基準です。

まとめ|音大出てない先生も子どもを育ててくれる

子どもにピアノを習わせようと思ったとき、「ちゃんと教えてもらいたい」「変な先生に当たったらどうしよう」という不安があるのは当然です。

でも、「音大を出ていない=質が低い」ということではありません。

それぞれの先生に、得意なこと、伝えられることがあります。

ピアノを長く、楽しく続けていくために必要なのは、信頼できる先生との出会いです。

「この先生ならうちの子に合ってそう」「楽しく学べそう」と感じたなら、まずはその感覚を大切にしてみてくださいね。

先生とお子さんの素敵な出会いがありますように。

そして、ピアノの音がおうちにたくさん響く毎日になりますように…🎵

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