【大人ピアノ】暗譜できないと感じるときの対処法|暗譜力を高める練習ルーティン・練習のコツ

こんにちは🎵

このブログ「ゆるピアノはじめました♬」では、私自身が大人になってから趣味で再開したピアノのこと、そしてピアノ教室に通い始めて1年ほどの娘との日常を、子育てと音楽を楽しむ目線で綴っています。

子どものころは自然とできていたことが、大人になってからはなぜか難しく感じる…。

ピアノの「暗譜」もその一つです。

発表会や人前で弾くときに「どうしても暗譜できない」「途中で飛んでしまう」という悩みは、大人の学習者からよく聞きます。

この記事では、私自身が実際に大人としてピアノを再開し暗譜に苦戦した経験を交えながら、「大人が暗譜できない理由」と「暗譜を成功させる具体的なコツ」を詳しくご紹介します。

大人がピアノで暗譜できないのはなぜ?

子どもの頃と大人の今の違い|暗譜力

私自身、子どもの頃は3年間ピアノ教室に通い、発表会でも自然に暗譜ができていました。

弾き込むうちに手が勝手に動き、特に「暗譜しなきゃ」と意識しなくても曲が頭に入っていたのです。

ところが、大人になって再開してみると同じようにはいきませんでした。

何度弾いても本番を想像すると不安で、曲が飛んでしまうのです。

子どもと大人の大きな違いは「脳の記憶方法」と「練習に割ける時間」にあります。

子どもは反復で自然に体に染み込みやすい一方、大人は頭で理解しようとし、プレッシャーや生活の忙しさで集中力も分散しがちです。

その結果「暗譜できない」と感じやすいのです。

暗譜できないときにありがちな落とし穴

  • 指の感覚だけに頼っている → 鍵盤の位置を体が覚えていても、本番で緊張すると一気に抜けてしまう。
  • 部分練習が不足している → 最初から最後まで通す練習ばかりで、細かい部分が曖昧なままになる。
  • 譜読みへの依存が強い → 楽譜がないと不安で、視覚情報に頼りすぎる。

大人がピアノで暗譜するための5つのコツ

1. 音楽的に理解して覚える

ただ手を動かすのではなく、曲の構成を理解することが大切です。

調性・和音進行・フレーズのまとまりを意識すると「次は何の音か」が理屈で分かるようになります。

これは大人ならではの強みで、頭で整理することで暗譜が安定します。

2. 小分けにして練習する

曲を冒頭から最後まで丸ごと暗譜するのは負担が大きすぎます。

数小節ごと、フレーズごとに区切って覚えると効率的です。

特に苦手な部分だけを集中的に繰り返すのも有効です。

3. 手だけでなく目と耳を使う

  • 楽譜を見ながら頭の中で音を思い出す(視覚)
  • 実際に音を聴いて、メロディを鼻歌で歌えるようにする(聴覚)
  • 鍵盤を見なくても手の位置が分かるように練習する(触覚)

複数の感覚を組み合わせることで記憶が強化されます。

4. 暗譜の練習と「譜読みの練習」を分ける

譜面を外す練習と、楽譜を見て確認する練習はどちらも大切です。

完全に譜面を閉じるのではなく「今日は暗譜だけ」「今日は譜面を見て確認」と意識的に切り替えると安心感が生まれます。

5. 本番を想定して練習する

発表会のような緊張状態では「家でできたこと」が飛んでしまうことも。

家族の前で弾いたり、録画したりすることで緊張感を再現できます。

私も娘に「ちょっと聴いてて」とお願いして、本番を意識した練習をしています。

【大人のピアノ】暗譜が安定する練習ルーティン

1日30分の練習モデル

  • 最初の5分:譜読みをしながら、曲の構成や和音進行を確認する
  • 次の10分:数小節ごとに区切って暗譜を意識して練習(苦手部分を重点的に)
  • 次の10分:楽譜を閉じて、暗譜だけで通して弾く
  • 最後の5分:楽譜を開き、弾けなかった部分を修正・確認

毎日少しずつでも「譜面を見る時間」「暗譜だけで弾く時間」を両立させるのがポイントです。

暗譜できないときのチェックリスト

  • 曲のフレーズごとに、スタートの音と和音進行を理解できている?
  • 中間部や展開部など「飛びやすい箇所」を部分練習した?
  • 楽譜を見ずに頭の中で曲をイメージできる?
  • 途中からでも再開できる練習をしている?
  • 緊張感を想定した練習(録画や家族の前で演奏)を試した?

このチェックをひとつずつクリアしていくと、暗譜の安定度がぐっと高まります。

実体験:大人になって暗譜に苦戦した話

子どもの頃は暗譜に困らなかった私も、大人になってからは全く違いました。

発表会で弾く予定の曲を何度も通して練習しているのに、暗譜しようとすると指が止まるのです。

特に中間部がごっそり飛んでしまうことがありました。

そこで「分けて覚える」「和音進行を理解する」などの方法を取り入れたところ、少しずつ暗譜が安定するようになりました。

時間はかかりますが、大人だからこそできる「理解型の暗譜」が大きな助けになったと実感しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 大人になってからでも本当に暗譜できますか?

はい、可能です。

子どもの頃のように自然にできるわけではありませんが、理解を伴った暗譜はむしろ安定度が高いです。

時間をかければ必ず身につきます。

Q2. 暗譜にどれくらい時間をかければいいですか?

個人差はありますが、毎日15〜30分でも暗譜を意識した練習を積み重ねれば、数週間で効果を感じられます。

焦らず少しずつ進めるのがコツです。

Q3. 発表会で暗譜が飛んだらどうすればいい?

止まってしまうよりも、少し弾き飛ばして最後まで続ける方が印象は良いです。

普段から「途中からでも弾ける練習」をしておくと安心です。

関連記事▶ピアノ発表会で暗譜が飛んだらどうする?本番での対処方法と事前に練習できる予防策

Q4. 楽譜を見ながら弾いてもいいの?

はい、もちろんです。

特に大人の趣味ピアノでは「楽しく弾けること」が一番大切です。

暗譜が不安なら、譜面台に楽譜を置いておくのも安心材料になります。

関連記事▶ピアノ発表会は暗譜が必要?暗譜のメリット・デメリットと成功のポイントを解説

Q5. 暗譜しない方が気楽な場合もある?

はい。

暗譜がプレッシャーになりすぎるなら、無理に暗譜を目指す必要はありません。

むしろ「楽譜を置いたままでも表現豊かに演奏する」方が良いケースもあります。

まとめ

大人になってから「ピアノで暗譜できない」と悩むのは珍しいことではありません。

むしろ多くの大人学習者が同じ壁にぶつかります。

大切なのは「指に任せる」のではなく「理解して覚える」こと。

曲を小分けにし、和音や構成を頭で整理しながら練習することで、暗譜は必ず安定していきます。

焦らず、自分のペースで取り組んでみてくださいね。

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