「親がピアノを弾けないのに、子どもをピアノ教室に通わせても大丈夫なのかな…?」
この不安、実は多くのママ・パパが抱いています。
私自身は子どもの頃にピアノを習っていた経験がありますが、いざ自分の子どもを教室に通わせるとなると、まったく違う種類の悩みが出てきました。
特に「親が未経験」というご家庭にとっては、なおさら不安を感じやすいと思います。
でも結論から言うと——ピアノ未経験の親でも、まったく問題ありません!
この記事では、ピアノの先生に聞いた「よくある不安」とその対処法、そして親としてどんなサポートができるかをまとめています。
目次
ピアノ未経験の親の悩み①:家でピアノの宿題を見てあげられない

「先生から出された宿題、どこができていてどこが足りないのか、自分では判断できない…」
未経験の親御さんから一番多く聞く悩みです。
でも実は、家で完璧な指導をする必要はないんです。
ピアノ教室の先生のコメント
「ご家庭では“練習の時間を確保すること”が一番大事です。
内容の指導は教室でしますので、親御さんには“毎日ピアノに向かう習慣”を作ってもらえれば十分です。」
親は見守ってあげることが大切
親に求められるのは「正解を教えること」ではなく、子どもが練習を続けられるように見守ること。
たとえば、同じ時間に声をかけるだけでも十分効果があります🎵
ピアノ未経験の親の悩み②:練習の良し悪しがわからない

「この弾き方で合ってるの?」
「音間違えてる?」
と思っても、自信がなくて何も言えない…という悩みも多いです。
でも安心してください。
ピアノの先生は、その“ズレ”を前提にレッスン内容を組み立てています。
音の間違いやリズムのずれは、レッスンの中で修正していきます。
親が全部気づいてあげる必要はありません。
家でできる工夫
- 録音して子どもと一緒に聞いてみる
- 「上手になったね」「昨日よりスムーズだね」と前向きな声かけをする
これだけでも、子どものやる気はグンとアップします。
ピアノ未経験の親の悩み③:子どもが困っていてもアドバイスできない

「練習していても、子どもが“できない”と悩んだときに、どう声をかけたらいいのか分からない…」
これも、未経験の親御さんが感じやすい不安です。
でも実は、“弾ける・弾けない”よりも、親の声かけが一番影響するんです。
おすすめの声かけ例
- 「できなくても大丈夫。少しずつ慣れていこう」
- 「前より指がスムーズに動いてたよ!」
- 「この部分だけ、ゆっくり一緒に聞いてみようか」
親が音楽的に詳しくなくても、子どもに寄り添う気持ちや励ましの言葉がいちばんの力になります。
親がピアノ未経験だからこそのメリットもある!

子どもの「できた!」をそのまま喜べる
親がピアノ経験者だと、つい「もっとこうしたら?」「その音違うかも」など、アドバイスや指摘をしてしまいがちです。
(はい、私のことですね…間違いに気付いてしまうがゆえに、つい口出ししてしまいます)。
関連記事はこちら▶子供のピアノ練習中につい親が口出ししてない?穏やかに見守るメリットと適切なサポート方法
でも、未経験の親は純粋に「すごい!弾けたね!」と、そのままの姿を喜ぶことができます。
子どもにとっては、何よりうれしい「応援者」の存在。
その肯定感が、「もっと弾きたい」気持ちにつながります。
子どもと一緒に“初めて”を楽しめる
親が未経験だからこそ、
「どんなふうに曲を覚えていくんだろう」
「これが音階なんだ!」
など、子どもの成長を一緒に新鮮な気持ちで体験できます。
ピアノの知識がなくても、
「今日はどんな曲をやったの?」
「この部分って難しいの?」
と対話を楽しむだけでOK。
子どもにとっては、説明することで理解が深まることもあります。
親子で学び合える時間にもなるんです。
「わからないからこそ」先生に頼れる
ピアノのことがよくわからないと、自然と先生に質問したり、頼ったりするようになります。
これが実は大きなメリット。
先生とのコミュニケーションが密になることで、家庭での声かけのコツや子どもへの関わり方が分かり、親も安心してサポートできるようになります。
変に“知ったかぶり”をせず、素直に聞けることは、未経験者ならではの強みです。
親がピアノ未経験でもできる3つのサポート

最後に、ピアノ未経験の親でもできるサポートを3つご紹介します。
練習の時間を決めて毎日の習慣化を手伝う
子どもは気分によってやる・やらないがブレやすいもの。
でも、毎日決まった時間に「ピアノの時間だよ」と声をかけるだけで、少しずつリズムができていきます。
最初は5分だけでもOK。
ピアノに向かうこと自体を当たり前の習慣にするのが目的です。
続けていくうちに、自然とピアノに触れることへのハードルが下がっていきますよ。
親子で「今日はどこまで弾けたかな?」と振り返る時間を作るのもおすすめです。
関連記事はこちら▶親子で楽しむピアノ練習!効果的な練習法と練習時間の管理術
子どもの演奏を“聴く”ことに集中する
演奏を聴いてあげるだけで、子どもはとても嬉しく感じます。
「どこが間違ってるかな?」と考えなくても大丈夫。
- 「この曲、優しい音だね」
- 「昨日よりテンポが安定してきたね」
など、素直な感想を伝えるだけで十分です。
演奏を披露するたびに「誰かが聴いてくれる」喜びがあると、モチベーションにもつながります。
“弾けた・弾けない”ではなく、努力や変化を受け止めてあげることが大切です。
先生にこまめに相談する
ピアノの先生は、親が未経験であることもきちんと理解してくれています。
だからこそ、
- 「家でうまく練習できているのか不安です」
- 「この宿題の意味がよくわかりません」
など、気軽に相談してOK。
LINEや連絡ノートを活用すれば、忙しい中でもやり取りがスムーズです。
親の不安が解消されると、子どもにも余裕をもって接することができます。
「家ではここまでできました」と伝えるだけでも、先生はレッスンに活かしてくれるはずです。
まとめ|“ピアノを弾けるかどうか”より“見守る姿勢”が大事

ピアノは、家での練習と教室でのレッスンがセットになって初めて上達していきます。
でも、親がピアノを弾ける必要はありません。
むしろ「一緒に成長しようね」「見守ってるよ」という親の姿勢が、子どもにとっては何よりの励ましです。
親が未経験でも、十分サポートできます。
ぜひ、肩の力を抜いて、子どもの音楽の世界を一緒に楽しんでみてくださいね🎵