「ピアノのオクターブってよく聞くけど、実際どういう意味?」
「うちの子の手じゃ届かないかも…」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オクターブの基本的な意味から、弾き方のポイント、届かない時のアレンジ方法、そして子どもでも無理なくオクターブに慣れる練習のコツまで、わかりやすく解説します。
目次
オクターブとは?ピアノでの意味を解説

音楽用語で「オクターブ(octave)」とは、「ある音から8番目の音までの音程」を指します。
たとえば「ド」から「次のド」までがオクターブです。
ピアノの鍵盤で見ると、白鍵で数えて「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」、これでちょうど8音目ですね。
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この2つの「ド」は音の高さが違いますが、音の性質は似ていて、重ねて弾くととても豊かな響きになります。
クラシックからポップスまで、さまざまな曲で使われる定番のテクニックです。
オクターブの鍵盤上での距離感とは?

ピアノではオクターブを同時に弾くとき、たとえば「ド」と「次のド」を小指と親指で押さえる必要があります。
鍵盤の上ではちょうど8つ分の白鍵をまたぐ距離なので、大人の手でも最初は「ちょっと広いな」と感じるかもしれません。
子どもの小さな手にとっては、このオクターブの距離はかなり大きな壁になります。
オクターブは難しい?手が届かない時の対処法

手の大きさの目安
オクターブに届くかどうかの一つの目安は「1オクターブ分を親指と小指で押さえられるかどうか」です。
個人差はありますが、おおよそ小学校中学年〜高学年頃に届く子が増えてきます。
ただし、無理してオクターブを弾こうとすると手に負担がかかり、痛みや腱鞘炎の原因になることもあるので注意が必要です。
オクターブが届かないときの演奏アレンジの工夫
もしお子さんの手がオクターブに届かない場合、以下のような方法で対処できます。
- 省略する:上の音だけ、または下の音だけを弾く
- アルペジオ(分散和音)にする:順番に音を弾くことで無理なく響きを出す
- ペダルで響きを補う:先生の指導があれば、サステインペダルを使う方法も
また、手が届くようになるまでは無理にオクターブを練習するのではなく、他のテクニックをじっくり身につけることも大切です。
オクターブの弾き方の基本ポイント

正しいフォームが大事!
- 手のひらは軽く丸めて、卵を包むような形を意識
- 肩や腕に力が入らないようにリラックス
- 手首は少し柔らかく上下に動かせるように
オクターブは指だけで押さえようとするとつらくなってしまいます。
腕の重さをうまく使って弾くイメージを持ちましょう。
オクターブが繰り返し出てくるときの対処法
同じオクターブを連打する場面では、手首を柔らかく使うことがポイント。
カチカチに手を固定せず、「上下にポンポン跳ねる」ような動きで弾けると、疲れにくくなります。
子どもにオクターブはいつから教える?
オクターブは確かに便利で表現力の高いテクニックですが、導入するタイミングは子どもの成長に合わせてあげることが大切です。
我が家の娘(現在4歳)は、まだ手が小さいのでオクターブは届きません。
先生からも「今は無理せず、別の方法で慣れさせていけば大丈夫ですよ」と言われており、音を分けて弾いたり、片手で和音の感覚を覚えたりしています。
オクターブ練習におすすめの曲・教材
手が大きくなってきた子どもや、オクターブに慣れたい初心者には、以下のような教材や曲がおすすめです♪
- バスティン ピアノベーシックス レベル3〜4
- ブルグミュラー「優美」や「アヴェ・マリア」など(中級者向け)
- ディズニーやジブリのやさしいアレンジ集(オクターブが時々登場する)
オクターブだけを集中して練習するのではなく、音楽全体の中で自然に出てくる場面で慣れていくのが理想的です。
慣れない状態でオクターブを連打すると、普通に腱鞘炎になります…!
まとめ|オクターブは焦らず、楽しく取り組もう

ピアノのオクターブは、弾けるようになると表現の幅がぐっと広がる素敵なテクニック。
でも、子どものうちは「まだ届かない」「手が痛くなる」ということもあるので、無理せず・楽しみながら・成長に合わせて取り組むのが一番です。
お子さんの成長にあわせて、少しずつステップアップしていけるように、親としても温かく見守っていきたいですね♪