- 「うちの子、家では上手に弾けるのに本番になるとボロボロに……」
- 「緊張で固まってしまい、全然ピアノが弾けなかった……」
ピアノ発表会やコンクールを経験すると、子どもの“本番での強さ”が試される瞬間に直面しますよね。
親としては「せっかく頑張って練習したんだから、実力を出し切ってほしい」と思うものです。
では、どうすれば子どもは本番に強くなれるのでしょうか?
この記事では、ピアノ歴1年の娘の子育て経験と筆者自身の実体験をもとに、子どもが本番で実力を発揮できるようになる育て方を具体的に紹介していきます。
目次
なぜ子どもは本番で力を出せないのか?

子どもが発表会やコンクールなど本番のピアノ演奏で普段のように演奏できないのは、以下のような理由が考えられます。
「失敗したらどうしよう」という不安
多くの子どもに共通するのが、「間違えたらどうしよう」という気持ちです。
特にまじめな子ほど、「完璧に弾かなければならない」というプレッシャーを感じやすくなります。
練習と本番の環境が違いすぎる
家ではリラックスした状態で弾けるけれど、本番のホールでは空気もピリッとしていて、ピアノのタッチも違うし、お客さんもたくさん。
環境のギャップが大きいほど、子どもの緊張は増します。
本番に強い子どもに育てるためのポイント

「緊張するのは普通」と伝える
子どもにとって、緊張は未知の感覚。
「ドキドキする=自分はダメ」と思いがちです。
でも、
- 「緊張するのはみんな同じだよ」
- 「それは大事な舞台に立つ証拠だよ」
と教えるだけで、子どもは安心します。
実体験メモ
娘の初めての発表会では、開演前に「緊張してイヤだ」と泣き出してしまいました。
そこで「ママも子どもの頃は緊張したよ。みんなそうだよ」と伝えたら、「じゃあ、ちょっとだけ頑張ってみる」とステージに立てました。
「一発本番の練習」を日常に取り入れる
普段の練習で「何度も間違えてOK」という空気があると、本番での緊張に対応しにくくなります。
- 1日1回は「一発勝負で弾く」
- スマホで録画して「見られている緊張感」を再現する
- 家族に「観客」になってもらう
こうした練習を通して、「間違えても止まらずに最後まで弾く力」や「集中力」が育ちます。
関連記事はこちら▶ピアノ発表会で暗譜が飛んだらどうする?本番での対処方法と事前に練習できる予防策
小さな“成功体験”を積み重ねる
本番に強くなるには、「自信」が必要です。
そのためには、小さな目標をクリアして「やればできた」という実感を積み重ねていくことが大切です。
例えば、
- 「このフレーズを間違えずに3日連続で弾けたらOK」
- 「録画でノーミスが1回できた!」
このような達成感の積み上げが、子どもを本番に強くします。
発表会・コンクール当日のピアノ演奏サポートのコツ

当日は「笑顔」で接する
子どもが緊張しているときに、親が
- 「大丈夫?」
- 「失敗しないようにね」
など不安を煽る言葉をかけてしまうと、かえってプレッシャーになります。
おすすめの声かけ
- 「今日までがんばってきたもんね!」
- 「どんな演奏になるか楽しみにしてるよ!」
- 「うまくいってもいかなくても、最後まで弾けたら大成功!」
服装や持ち物の準備で「安心感」を
意外と子どもが緊張する原因になるのが、「服装の違和感」や「当日のバタバタ」。
前もって衣装や靴の確認をして、「この格好で弾く練習」もしておくと、本番での安心感が増します。
演奏直前は「やる気」より「落ち着き」
発表直前は、励ましよりも安心できる雰囲気が大切です。
- 深呼吸を一緒にする
- 手をさすって温めてあげる
- 「ママはここにいるよ」と伝える
これだけでも、子どもは心を落ち着けやすくなります。
本番後の声かけで「次」につながる

本番が終わったあとは、結果よりも努力や過程に目を向けて声をかけましょう。
NG例
- 「あそこで間違えちゃったね」
- 「もっと練習しておけばよかったのに」
OK例
- 「最後までがんばって弾けたね!」
- 「緊張してたのに立派だったよ」
- 「あの部分、すごくきれいだったよ」
子どもは「認められた」と感じたとき、次へのモチベーションが自然と湧いてきます。
本番に強くなる子はピアノ以外でも成長する

本番に強くなるための取り組みは、ピアノだけでなく、子どもの自信や精神的な成長にもつながります。
- 緊張を乗り越える力
- プレッシャーの中で集中する力
- ミスしても立て直す力
これらはすべて、学校生活や将来のあらゆる場面で役立つ「生きる力」です。
まとめ|「本番に強くなる」は育てられる力!

ピアノの発表会やコンクールは、ただ演奏を披露するだけではなく、子どもが成長する大きなチャンスです。
本番に強い子どもは、
- 「緊張しても大丈夫」
- 「失敗しても終わりじゃない」
と思える力を持っています。
その力は、日々の声かけや練習の工夫、親のサポートで少しずつ育てていくことができます。
焦らず、比べず、お子さん自身のペースで“本番を楽しめる子”に育てていけたら素敵ですね♪