ピアノを家に迎えると、音楽の楽しさが増すとともに、しっかりと維持管理しなければならないという現実が待っています。
ピアノは楽器としては高価な部類に入り、購入時の費用だけでなく、定期的な調律やメンテナンス費用もかかります。
でも、具体的にどれくらいのお金が必要なのかは、意外とわかりにくいものです。
ここでは、ピアノの調律やメンテナンス費用について、実際にかかる金額や注意点、費用を節約する方法を詳しくご紹介します。
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目次
ピアノの購入時にかかる初期費用

ピアノを購入する際の初期費用については多くの方が予想できるかもしれませんが、価格帯はピアノの種類(アップライトピアノ、グランドピアノ、デジタルピアノなど)やブランドによって大きく異なります。
- アップライトピアノ:30万円〜100万円以上
- グランドピアノ:100万円〜500万円以上
- デジタルピアノ:10万円〜40万円程度
電子ピアノはメンテナンスがほとんど必要なく、電気機器に依存するため、その点では非常にコストパフォーマンスが高いです。
しかし、アップライトやグランドピアノはメンテナンスや調律が欠かせません。
関連記事はこちら▶電子ピアノvsアップライトピアノどっちを買うべき?特徴・価格・資産価値からコスパを徹底比較!
ではさっそく、グランドピアノやアップライトピアノといったアコースティックピアノの維持費についてみていきましょう!
ピアノの維持費の目安はどのくらい?

ピアノの維持費には主に以下のようなものがあります。
項目 | 費用の目安 | 頻度 |
---|---|---|
調律(アップライトピアノ) | 10,000〜20,000円 | 年1回推奨 |
調律(グランドピアノ) | 15,000〜30,000円 | 年1回推奨 |
整調(鍵盤やアクションの調整) | 20,000〜50,000円 | 5〜10年に1回 |
整音(音色の調整) | 20,000〜50,000円 | 必要に応じて |
部品交換(ハンマー・フェルトなど) | 5,000〜50,000円 | 劣化時 |
防音対策(マット・パネルなど) | 5,000〜50,000円 | 初回のみ |
クリーニング・修理 | 10,000〜100,000円 | 状態による |
ピアノの調律はなぜ必要?
ピアノは弦をハンマーで打つという機構を持っており、時間が経つとその音がずれていきます。
特にピアノの弦は温度や湿度、ピアノの使用頻度などの影響を受けやすく、少しずつ音程が狂っていきます。
そのため定期的に調律を行うことでピアノの音色を美しく保ち、楽器としての性能を維持することができるのです。
調律は単に音程を合わせるだけでなく、ピアノの弦の張り具合や内部の機構にも影響を与えます。
長期間調律を行わないと、音がぼやけたり、ひび割れや故障を引き起こす原因となることもあります。
そのため、定期的な調律がピアノを長く使い続けるためには不可欠なのです。
ピアノの調律の頻度と調律にかかる費用

ピアノの調律費用の相場
- アップライトピアノ:5,000〜20,000円/回
- グランドピアノ:10,000〜30,000円/回
一般的に、1回の調律で5,000円〜30,000円程度かかります。
場所やピアノの種類によっても異なりますが、相場としてはこのくらいが一般的です。
調律師によって料金が異なり、個人で営業している調律師は比較的安く、大手楽器店経由の調律師は高めになることが多いです。
調律費用はピアノの状態によっても異なる
ピアノの調律は、ピアノの状態や使用頻度によって料金が変わることもあります。
例えば、長期間調律していないピアノは、修理や再調律が必要になることがあります。
そんな場合には、通常の調律よりも高額になることがあります。
ピアノの調律の頻度
- 一般的に推奨されているのは年1回
- よく弾く場合や音にこだわるなら半年に1回
長期間放置した場合、通常より調律費用が高額になることもありますので、単純に調律の回数を減らせば費用が浮くわけでもありません。
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調律以外のピアノのメンテナンスにかかる費用

ピアノのメンテナンスは調律だけでなく、様々な点検や修理が含まれます。
ピアノは精密機械であり、使っていくうちに部品が摩耗したり、調子が悪くなったりします。
そのため、定期的な点検やメンテナンスを行うことが重要です。
- 一般的なメンテナンス(ペダルの調整や鍵盤の調整、ハンマーの状態確認など):5,000円〜15,000円程度。
- 大規模なメンテナンス(弦やアクション部分の交換、ピアノ内部の大規模な修理など):10万円以上。
詳しくみていきましょう。
整調(鍵盤やアクションの調整)
- 費用相場:20,000〜50,000円
- 頻度:5〜10年に1回程度
長年弾いていると鍵盤の動きが悪くなることがあります。
整調をすると、鍵盤の深さやタッチ感が改善されます。
整音(音色の調整)
- 費用相場:20,000〜50,000円
- 頻度:必要に応じて
弾き込むと音が硬くなったり、音量が不均一になることがあります。
整音でハンマーの形を整えることで、音のバランスが改善されます。
部品交換
- ハンマー交換:50,000円以上
- フェルト交換:10,000円以上
フェルトやハンマーが摩耗すると音が変わってしまうため、交換が必要です。
防音対策
- 防音マット:5,000〜10,000円
- 防音パネル:20,000〜50,000円
マンションや夜間の練習用に、防音対策をする家庭も増えています。
グランドピアノは、アップライトピアノに比べて構造が複雑で、メンテナンスや修理にかかる費用も高くなる傾向があります。
また、ピアノを長年使っている場合、メンテナンスをきちんと行うことでピアノの寿命を延ばすことができます。
環境による影響とその対策

ピアノの状態を保つためには、環境にも気を使う必要があります。
湿度や温度の変化がピアノに影響を与えるため、特に湿度が高い場所や乾燥しやすい場所では注意が必要です。
湿度・温度管理
湿度が高すぎると、ピアノ内部の木材が膨張して音質が悪化することがあります。
乾燥しすぎると、逆に木材がひび割れることがあります。
そのため、ピアノの周りの湿度を50%前後に保つことが理想的です。
また、温度にも気を配る必要があります。
直射日光を避け、温度差が激しくない場所にピアノを置くことが大切です。
ピアノ用の湿度調整機器(湿度調整ボックスなど)を使うことで、ピアノの内部環境を良好に保つことができます。
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このような設備を導入することで、ピアノのメンテナンス費用を抑えることが可能です。
ピアノの長期的な維持費は年間でいくらかかる?

ピアノを長期間使用するには、継続的なメンテナンスが欠かせません。
年に1回の調律はもちろんのこと、数年に一度は大きなメンテナンスが必要になることがあります。
これらを踏まえると、年間でかかるピアノの維持費用はおおよそ以下のような金額になります。
- アップライトピアノの場合:年間で15,000円〜30,000円程度
- グランドピアノの場合:年間で30,000円〜50,000円程度(場合によってはもっと高額)
ピアノの状態や使用頻度によっては、これよりも高額になることもありますが、長期間使っていくためには欠かせない費用と言えます。
ピアノ維持費を節約する方法

調律のタイミングを工夫する
乾燥しやすい冬や梅雨の時期を避けて調律すると、音が安定しやすいです。
また、長期間放置すると調律代が上がるため、定期的に行うのが結果的に節約になります。
調律師を比較する
地域の個人調律師は比較的リーズナブルなことが多いです。
また、大手楽器店経由よりも、個人の調律師に直接依頼すると安い場合があるので比較検討してみましょう。
防湿・防音対策をする
温度・湿度管理をしっかりすることで、調律の狂いを減らせます。
また、ピアノの下に防音マットを敷くだけで音の響きが良くなり、不要な修理を防げます。
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自分でできるメンテナンスをする
- 鍵盤の掃除:柔らかい布で拭く
- 湿度管理:ピアノ用の除湿剤を活用(2,000〜5,000円)
- ホコリ対策:専用のカバーを使用
などなど、日々の積み重ねが節約につながります。
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まとめ

ピアノの維持費は年間1〜3万円程度が目安ですが、
- 調律を定期的に行う(長期間放置しない)
- 調律師の料金を比較する
- 防湿・防音対策をしてメンテナンスコストを抑える
といった工夫で、コストを抑えることができます。
また、適切なメンテナンスを行うことでピアノの寿命を延ばし、良い音を維持することができます。
ピアノの購入を検討している方は購入時の費用だけでなく、その後の維持費についても計画的に考えておくことをおすすめします。
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