ピアノの発表会や本番で、ついテンポが速くなってしまう…。
そんな経験はありませんか?
- 「練習のときはちょうどよかったのに、本番だと急いでしまう」
- 「演奏が終わった後に動画を見たら、まるで早送りみたい…」
これは、実は多くの人が抱える悩みのひとつです。
特に子どもやピアノを始めたばかりの人にとっては、避けられがちな問題ではありません。
本記事では、「なぜ緊張すると速くなってしまうのか?」という原因を解説したうえで、今すぐできる5つの対策法をご紹介します。
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目次
なぜ緊張するとピアノのテンポが速くなるの?

心拍数が上がると体も急ぐ
緊張するとドキドキして心拍数が上がります。
これは身体が「戦うか逃げるか」というモードになっている証拠。
その影響で、指や腕の動きもつられて速くなってしまうのです。
音を早く出して安心したくなる
緊張していると、「早く終わらせたい!」という心理が働きます。
そのため、無意識のうちにテンポが速くなり、音を先に先に進めたくなってしまうのです。
頭の中が空回りしてテンポをコントロールできない
練習では落ち着いて弾けたのに、本番では頭が真っ白…。
そんなとき、自分でテンポを感じる余裕がなくなって、どんどん先に進んでしまいます。
【すぐできる】緊張でテンポが速くなるのを防ぐ5つの対策法

練習の段階からテンポを「感じる」習慣をつける
テンポを守るには、メトロノームでただ練習するだけでは足りません。
自分の中にテンポ感を育てることが大切です。
おすすめの練習法は「心の中でカウントをとる」こと。
たとえば「1、2、3、4…」と、一定のリズムで数えながら弾くようにしてみましょう。
徐々に体にテンポがしみついていきます。
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録音・録画をして自分のテンポを客観的に知る
緊張してピアノが速くなってしまう人は、自分では気づいていないことがほとんどです。
練習の様子を録音・録画して見返してみましょう。
「ここ、こんなに速くなってたんだ!」
と自分で気づくことが、改善への第一歩です。
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音楽練習用におすすめです。
「入り」を丁寧に!最初の1小節で流れが決まる
ピアノ発表会本番で大事なのは、最初の1〜2小節を丁寧に弾くこと。
冒頭が速いと、そのまま最後まで速くなりがちです。
ステージに上がったら、心の中で一度深呼吸してから弾き始めましょう。
メトロノームを思い出しながら、落ち着いて1音目を出すことがカギです。
「ゆっくり練習」を毎日取り入れる
テンポが乱れがちな人ほど、ゆっくり練習が効果的です。
速く弾くのではなく、正確に丁寧に余裕をもって弾く練習を日々積み重ねることで、テンポの安定感が増していきます。
「このくらいならちょっと退屈かな?」
と思うくらいのテンポで練習するのがベストです。
本番に近い練習環境をつくる
人前で弾くときにだけ速くなる…という人は、本番を意識した練習が必要です。
家族の前で弾いたり、スマホで録画しながら弾いたり、緊張感のある状況をあえて作ることで、心と体が本番に慣れていきます。
また、発表会前にリハーサルのような通し練習を何度もしておくと安心感が増します。
関連記事はこちら▶ピアノ発表会で暗譜が飛んだらどうする?本番での対処方法と事前に練習できる予防策
まとめ:焦らず丁寧に音楽を楽しもう!

緊張してピアノのテンポが速くなるのは、ごく自然なことです。
しかし、あらかじめ対策をとることで、コントロールすることは十分に可能です。
今回紹介した5つの対策法を振り返ると…
- テンポを「感じる」習慣をつける
- 自分の演奏を録音・録画して見直す
- 最初の1〜2小節を丁寧に
- ゆっくり練習で安定感を育てる
- 本番を意識した練習をする
どれもすぐに始められることばかりです。
緊張しても、焦らずに、自分らしい演奏を楽しめますように。
発表会が「いい思い出」になるよう、今日からできることを積み重ねていきましょう♪