子どもにピアノを習わせようと思ったとき、まず悩むのが「個人教室」か「大手音楽教室」かという選択肢です。
我が家も子どもが3歳と5歳でピアノ教室に通い始めるにあたって、この選択に迷いました。
そして両方の体験レッスンを受けた結果、最終的に個人教室を選びました。
今回は、実際に体験して感じたそれぞれのメリット・デメリットと、私が個人教室を選んだ理由を詳しくお伝えします。
目次
3歳娘と5歳息子を連れてピアノ体験レッスンへ!

私が初めて子どもを連れてピアノの体験レッスンに行ったとき、娘は3歳、息子は5歳でした。
年中さんの終わりだった息子に比べて、娘は幼稚園入園前。
保育園なども通っておらず、社会生活・集団生活未経験の状態です。
「そもそもレッスンになるのか?」
「こんな小さな手でピアノ演奏が出来るのか?」
と心配していました。
参加したのは大手ピアノ教室のヤマハと、自宅近くの個人教室です。
体験料金は、春の入会キャンペーンをしていたヤマハは無料。
個人教室は季節問わず500円で、入会すると初回の月謝から500円マイナスされるため実質体験無料でした。
大手ピアノ教室と個人ピアノ教室の主な違い

ここからは、実際に体験レッスンを受けて感じた大手音楽教室と個人ピアノ教室の違いについて書いていきます。
大手ピアノ教室のメリット・デメリット
メリット
カリキュラムが整っている
ヤマハやカワイなどの大手の音楽教室は、子どもの年齢やレベルに応じたカリキュラムがしっかり組まれています。
発表会やイベントが充実
定期的に発表会やコンクールなどがあり、目標を持って取り組むことができます。
グループレッスンも選べる
友達と一緒に楽しく学べるグループレッスンの選択肢がある教室も多いです。
講師の交代が可能
在籍している講師が多いため、もし先生との相性が合わなくても変更できます。
デメリット
レッスン時間が短め
1回30分程度のレッスンが多く、じっくり教えてもらうのは難しいです。
講師の質にばらつきがある
先生によって指導力に差があるため、相性が合わないこともありそうです。
個別対応が難しい
進度が決まっているため、子どものペースに合わせにくいことがあると思います。
個人ピアノ教室のメリット・デメリット
メリット
個別対応ができる
子どものペースや性格に合わせたレッスンが可能です。
レッスン時間が柔軟
1回30分~1時間と、時間を長くとってくれる先生が多いです。
費用が比較的リーズナブル
大手ピアノ教室よりも月謝が安いことが多いです。
アットホームな雰囲気
先生と子どもが密に関わるため、リラックスして学ぶことができます。
デメリット
先生との相性が合わないと続けにくい
先生が1人のため、相性が合わない場合は基本辞めるしかありません。
発表会などのイベントが少ない場合も
運営方針は先生の一存によって決まるため、教室によっては発表会やコンクールがないこともあります。
教室の設備が異なる
大手のように防音設備が整っていない場合もあると思います。
我が家が個人教室を選んだ理由
両方の体験レッスンを受けた結果、我が家は個人ピアノ教室を選びました。
その理由は以下の3つです。
子どものペースに合わせた指導ができる
大手のカリキュラムはしっかりしていましたが、進度や教材が決まっているため、子どものペースに合わせるのが難しそうでした。
個人のピアノ教室では「今日はここを重点的に」「この曲は難しいからゆっくりしよう」など、柔軟に対応してもらえるのが魅力でした。
実際に入会した後、息子が6歳の時に幼稚園の演奏会でシンセサイザーを弾く機会があったのですが、その楽譜を先生に見てもらって弾きやすい指使いを教えてもらうことも出来ました。
もちろんその楽譜はピアノ教室を通じて購入した教材ではなかったのですが、臨機応変に対応してもらえたのもよかったです。
また、体験レッスンの時に初心者用の楽譜をいくつか見せていただき、息子と娘それぞれに「どの楽譜が好き?」「どれ使いたい?」と選ばせていました。
「そんな選び方で良いんだ」と少し驚きましたが、自分で選んだ楽譜だからこそ練習を頑張ることが出来る効果があったと思います。
先生との相性が良かった
大手の体験レッスンでは、先生と子どもの間に少し距離を感じました。
集団レッスンだったこともあり、子どもたちは先生とほぼ会話することなく、淡々とレッスンが進行していたのです。
また、大手音楽教室ではレッスン後には必ず決まった言葉で挨拶をするなどの礼儀指導も含まれていました。
うちの子どもたちは2人とも恥ずかしがりやで初対面の先生となかなか話すことができず、その挨拶が苦痛に感じていたのが明らかでした。
挨拶の指導自体は素晴らしいと思うのですが、子どもが苦痛に感じていることを汲み取ってくれず、強制させることに違和感を抱きました。
体験後に子どもに感想を聞いても、なんだか微妙な反応。
一方の個人教室では先生が優しく親身になってくれたので、子どもたち2人ともが
「また行きたい!」
「こっちのピアノ教室にする!」
と言ったことが決め手になりました。
レッスン時間がしっかり確保できる
大手のピアノ教室は、月4回で1回につき30分のレッスンでした。
子どもの年齢を考慮して短時間で集中してのレッスンということなのでしょう。
しかし、特に小さい子どものピアノはピアノに接する時間が上達に直結するので、1回40~50分としっかり時間をとってくれる個人教室のほうが良いと判断しました。
スケジュールの調整ができる
私が体験に行ったヤマハの教室は、年齢によって曜日や時間が設定されていました。
息子と娘の年齢が違ったため子ども2人を同時に通わせることができず、送迎が面倒だと感じてしまいました。
その点個人教室は、息子と娘を連続した時間でレッスン時間を組んでもらうことが出来たので、送迎が楽でした。
個人ピアノ教室と大手音楽教室どちらを選ぶべき?

個人教室と大手音楽教室、それぞれにメリット・デメリットがあります。
大手音楽教室がおすすめの人は、
- しっかりとしたカリキュラムで学ばせたい
- 友達と一緒に楽しみたい
- イベントや発表会が多いほうがモチベーションになる
という人だと思います。
一方で我が家のように個人ピアノ教室がおすすめの人は、
- 子どものペースに合わせたい
- 先生とじっくり関わりながら学びたい
- 費用を少し抑えたい
という人だと思いました。
体験レッスンは無料の教室が多いので、実際に体験レッスンを受けてみて子どもが「楽しい!」と思える教室を選ぶのが一番だと思います。
関連記事はこちら▶子どものピアノ教室の選び方|後悔しないために親が確認すべき6つのポイント
まとめ

我が家は最終的に個人教室を選びましたが、大手音楽教室にも魅力はたくさんあります。
どちらを選ぶかはお子さんの性格や目的によって変わるので、ぜひ両方の体験レッスンを受けてみることをおすすめします!
これからピアノを習うお子さんが、楽しく続けられる環境を見つけられますように♪