子どもにピアノを習わせたいけれど、実際にどれくらいお金がかかるのか気になりますよね。
習い事の月謝だけでなく楽器代や発表会費用など、長く続ければ続けるほど費用も増えていきます。
今回は、子どもがピアノを習うのにかかる総費用の目安と、ピアノの習い事におけるコスト節約の方法を紹介します。
ピアノの習い事にかかる主な費用

子どもがピアノを習う場合、以下のような費用が発生します。
費用項目 | 費用の目安 | 発生頻度 |
---|---|---|
レッスン月謝 | 5,000〜15,000円 | 毎月 |
教材・楽譜代 | 1,000〜5,000円 | 数ヶ月ごと |
ピアノ本体 | 5万円〜200万円 | 初回(買い替えあり) |
調律(アコースティック) | 10,000〜30,000円 | 年1回 |
発表会費用 | 10,000〜50,000円 | 年1〜2回 |
コンクール参加費 | 5,000〜20,000円 | 必要に応じて |
防音対策費 | 10,000〜50,000円 | 初回のみ |
その他(衣装、付き添い費用など) | 5,000〜20,000円 | 発表会ごと |
では、これらの詳細を年齢別に見ていきましょう。
年齢別ピアノの習い事にかかる総費用

幼児期(3〜6歳)にかかる費用
- 月謝:5,000〜10,000円
- 教材代:1,000〜3,000円
- ピアノ:電子ピアノ(5万円〜10万円)or アップライト(20万円〜50万円)
- 発表会費用:10,000〜30,000円
合計(年間):10万円〜30万円程度
この時期の特徴
- 簡単な教材で学ぶため、教材費は少なめ
- 発表会やイベントへの参加はまだ少ない
- 自宅での練習用に電子ピアノを選ぶ家庭も多い
小学生時期(7〜12歳)にかかる費用
- 月謝:7,000〜15,000円
- 教材代:3,000〜5,000円
- ピアノの買い替え(必要なら):20万円〜80万円
- 発表会・コンクール費用:20,000〜50,000円
- 調律費(アコースティックの場合):10,000〜30,000円
合計(年間):15万円〜50万円程度
この時期の特徴
- 上達に伴い、レッスン時間が長くなり月謝が上がることがある
- コンクールや発表会の参加が増え、費用がかさむ
- 本格的なピアノ(アップライトやグランド)の購入を考える時期
中高生時期(13〜18歳)にかかる費用
- 月謝:10,000〜20,000円
- 教材代:5,000〜10,000円
- ピアノ買い替え(必要なら):80万円〜200万円(グランドピアノ)
- 発表会・コンクール費用:30,000〜100,000円
- 調律費:10,000〜30,000円
合計(年間):20万円〜100万円程度
この時期の特徴
- 難しい曲に挑戦するため、教材費が増える
- コンクールに本格的に挑戦すると費用が大幅アップ
- 進学や部活で忙しくなり、習い続けるかの分岐点
ピアノ教室で習い続けた場合にかかる総額は?

10年間続けた場合(3歳〜12歳)
- 電子ピアノ使用の場合:150万円〜300万円
- アップライトピアノ使用の場合:200万円〜500万円
- コンクールに積極的に参加する場合:300万円〜600万円
15年間続けた場合(3歳〜18歳)
- 電子ピアノ使用の場合:250万円〜500万円
- アップライト→グランドへ買い替えの場合:500万円〜1000万円
- コンクール・専門的なレッスンを受ける場合:700万円以上
かなり幅がありますが、ピアノの習い事にかかる費用は習い方やピアノの種類、発表会・コンクールの有無によって大きく異なります。
ピアノの習い事費用を節約する方法

電子ピアノから始めて初期費用を安くする
ピアノを習い始めると「やっぱり本物のピアノが必要?」と悩むこともありますよね。
でも、最初からアップライトピアノやグランドピアノを購入するのは高額な出費になります。
そこでおすすめなのが、電子ピアノから習い始める方法です。
電子ピアノは比較的手頃な価格で購入できるうえ、ヘッドホンを使えば夜間でも練習が可能。
調律の必要がなく、メンテナンス費用がかからないのも大きなメリットです。
関連記事はこちら▶電子ピアノvsアップライトピアノどっちを買うべき?特徴・価格・資産価値からコスパを徹底比較!
最近の電子ピアノは鍵盤のタッチや音質も向上しており、初心者には十分なクオリティのものが多くあります。
また、お子さんがピアノに本当に興味を持ち、続けられそうかを見極める期間としても電子ピアノは最適です。
ある程度上達してからアコースティックピアノへの移行を検討すれば、無駄な出費を抑えられます。
まずは電子ピアノで基礎をしっかり固めることを考えてみましょう!
関連記事はこちら▶CALINAカリーナLUP0088レビュー!コスパ抜群の電子ピアノ!初心者におすすめの理由
個人の先生を探して月謝や費用を抑える
ピアノを習うとなると、まず思い浮かぶのは大手のヤマハやカワイなどの音楽教室。
でも、月謝や入会金が高めに設定されていることが多く、長く続けるほど負担が大きくなります。
そこでおすすめなのが、個人で教えている先生を探す方法です。
個人の先生なら月謝が比較的リーズナブルなことが多く、レッスン内容も柔軟に対応してもらえるのが魅力。
例えば、
- 「月に2回だけにしたい」
- 「兄弟で一緒に習いたい」
といった希望も相談しやすいです。
また、大手の教室ではかかる教材費や発表会費が抑えられることもあります。
先生の探し方としては地域の掲示板やSNS、知り合いの紹介などが有効です。
体験レッスンを実施している先生も多いので、実際にレッスンを受けてみてお子さんとの相性や教え方を確認してから決めると安心です。
費用を抑えつつ、よりお子さんに合ったレッスン環境を見つけられるのが個人レッスンのメリットです!
関連記事はこちら▶子どものピアノ教室は個人と大手のどちらがおすすめ?両方体験して個人教室に決めた理由
発表会やコンクールの回数を調整する
ピアノを習っていると、発表会やコンクールに参加する機会が増えてきます。
もちろん舞台経験を積むことはお子さんの成長につながりますが、発表会やコンクールのたびに参加費や衣装代、写真・動画の購入費などがかかるため、家計への負担も大きくなります。
発表会は年1回~2回開催されることが多いですが、絶対に毎回出なければいけないわけではありません。
先生と相談しながら、無理のない範囲で参加回数を決めるのも一つの方法です。
また、コンクールは参加費が高めなので、本当に挑戦したい大会だけに絞るのも節約につながります。
さらに、発表会用の衣装はレンタルを利用したり、お手頃なドレスを購入して数年間使い回したりするのもおすすめ。
事前にかかる費用を確認しながら、必要なものとそうでないものをしっかり見極めることで、ピアノの習い事費用を上手に節約できます!
関連記事はこちら▶ピアノ発表会のドレス選びにおすすめ!キャリーオンで高品質な中古ドレスを格安でGETしよう
教材費用を工夫して節約する
ピアノを習うと、楽譜やワークブックなどの教材費が意外とかかります。
毎回新品を購入すると積み重なって大きな出費になるため、少し工夫して節約するのがおすすめです。
まず、中古の楽譜を活用する方法があります。
メルカリやブックオフなどでは、状態の良い楽譜が定価より安く手に入ることも。
また、兄弟でピアノを習う場合は、上の子が使った楽譜を下の子にも使い回すことで、教材費を抑えられます。
無料の楽譜サイトを活用するのも一つの手です。
初心者向けの楽譜や有名なクラシック曲は無料でダウンロードできるものも多いので、必要に応じて活用すると節約につながります。
さらに、先生によっては指定の教材以外にも対応してくれることがあるため、
「家にある楽譜を使えますか?」
と相談してみるのも良いでしょう。
工夫次第でピアノの教材費をグッと抑えることができます!
関連記事はこちら▶ピアノ教本は共有・お下がりOK?兄弟姉妹で使い回すメリット・デメリットを解説
防音対策を最小限にしてコスト減
ピアノの練習には防音対策が必要と思われがちですが、実は工夫次第で最小限の対策で済ませることができます。
本格的な防音室を作るとなると数十万円かかることもあるため、できるだけコストを抑える方法を考えてみましょう。
まず、電子ピアノを使う場合はヘッドホンを活用すれば、音漏れを気にせずに練習できます。
アコースティックピアノでも、消音ユニットを後付けすることで、音を抑えることが可能です。
また、窓やドアの隙間を埋めるだけでも防音効果がアップします。
手軽にできる対策として、
- 厚手のカーテンをつける
- 玄関や部屋のドアの下に隙間テープを貼る
- 床にカーペットを敷く
などの方法があります。
さらに、練習時間を近隣に配慮した時間帯に調整することで、大掛かりな防音対策をしなくてもトラブルを防ぐことができます。
必要な部分だけ工夫して、防音コストを抑えながら快適に練習できる環境を整えましょう!
関連記事はこちら▶電子ピアノvsアップライトピアノどっちを買うべき?特徴・価格・資産価値からコスパを徹底比較!
調律費用を節約する
アコースティックピアノを持っていると定期的な調律が必要になりますが、1回あたりの費用は1万円以上かかることが一般的です。
年間で考えると負担が大きいため、少し工夫して節約するのがおすすめです。
まず、調律の頻度を見直してみましょう。
一般的には年に1~2回が理想とされていますが、環境によっては年1回でも十分な場合があります。
特に、温度や湿度管理をしっかり行い、大きく音が狂わないようにすることで、調律の回数を減らすことができます。
また、個人の調律師さんに依頼すると、楽器店やメーカー経由よりもリーズナブルな料金でお願いできることがあります。
知り合いの紹介や口コミで、信頼できる調律師さんを探してみるのもよいでしょう。
さらに、ピアノを習い始めてすぐの段階では、そこまで音の狂いを気にしなくても良い場合もあります。
お子さんが本格的に弾けるようになるまでは必要最低限の調律に抑えることで、ピアノの維持費を節約することができます!
関連記事はこちら▶ピアノの維持費ってどれくらい?調律・メンテナンス費用のリアル
まとめ

ピアノを習うのにかかる費用は、
- 初心者向け(電子ピアノ使用):年間10万〜30万円
- 本格的に習う(アップライト or グランド):年間20万〜100万円
- コンクールに出るレベル:総額500万〜1000万円以上
と幅広いですが、工夫次第で節約も可能です。
お子さんの興味や家計のバランスを考えながら、無理なく続けられる方法を見つけましょう!