- 「うちの子、ピアノの練習を全然やってくれない…」
- 「つい“練習したらおやつあげるよ”って言っちゃうけど、それっていいの?」
幼児のピアノ練習に頭を悩ませている保護者の方にとって、「ご褒美作戦」は気になるけれど賛否が分かれるテーマですよね。
今回は、ピアノ練習に“ごほうび”を取り入れることについて、メリット・デメリットをふまえたうえで、わが家の体験談とともに「上手な使い方」をご紹介します!
目次
ご褒美でピアノを“釣る”のはアリ?心理学的にも効果アリ!

子どもがピアノ練習へのやる気を出してくれない時、つい
「練習したら●●あげるよ!」
と声をかけたくなりますよね。
いわゆる「ご褒美で釣る」方法ですが、実はこれ、心理学的にも効果があると言われています。
たとえば「オペラント条件づけ」や「強化学習」という考え方では、
望ましい行動(ピアノ練習)に対して報酬(ご褒美)を与えると、その行動は繰り返されやすくなる
という結果が出ています。
つまり、ご褒美は「やる気スイッチ」を押すひとつの方法なんです。
子どものピアノ練習にご褒美作戦を使うメリット

練習への“初速”がつく
ピアノを始めたばかりの子どもは、「楽しいけど、まだ慣れていない」時期。
そんなとき、ご褒美を“きっかけ”にすることで、
「とりあえずやってみようかな」
と思わせることができます。
「できた!」を積み重ねやすい
小さな目標(たとえば「今日は5分弾けた」)に対してご褒美を設定することで、成功体験を積みやすくなります。
これが自己肯定感にもつながります。
親子のストレスが減る
- 「早く練習しなさい!」
- 「ピアノまだやらないの?!」
と毎日バトルするよりもスムーズに練習が始まるなら、それだけでも親子のストレス軽減になりますよね。
関連記事はこちら▶ピアノ練習中の親子バトルを防ぐ方法!楽しく続けるためのコツとは?
子どものピアノ練習にご褒美作戦を使うデメリットと注意点

一方で、気をつけないといけないこともあります。
ご褒美がピアノ練習の目的になってしまう
「練習=ご褒美のため」
になると、ピアノそのものを楽しむ気持ちが育ちにくくなってしまうことも…。
ご褒美の内容がエスカレートしがち
「前はチョコで練習してたのに、今度はおもちゃ?」
と、どんどんご褒美のレベルが上がっていってしまうケースもあります。
ご褒美のやめ時が難しい
「ご褒美がないならやらない!」
と言われると、親としては困ってしまいますよね。
やめ方・切り替え方は別の記事で詳しく書きますが、計画的な運用が必要です。
子どものピアノ練習のご褒美作戦は“使い方”がカギ!

効果的なご褒美作戦にするためには、いくつかポイントがあります。
ご褒美は小さく・頻度高めに
たとえば
「今日もピアノ5分やったね!じゃあシール1枚ね」
くらいのご褒美でも、幼児には十分うれしいものです。
成功体験に結びつける
「練習したからシール」ではなく、
「弾けるようになったね!がんばったからシールだね」
と、“努力の結果”とご褒美をつなげることで、やる気が育ちやすくなります。
徐々に“内発的動機”にシフトする
最初は外からのご褒美でも、だんだん
- 「上手に弾けるのがうれしい」
- 「先生にほめられたのがうれしい」
といった“内発的なやる気”につなげていくのが理想です。
わが家のご褒美作戦|実際どうだった?

▲実際に我が家が使っているシールです。
うちでは、4歳の娘が3歳からピアノを始めたころから
「練習したらシール1枚 → 10枚でガチャ1回」
というご褒美システムを取り入れました。
ガチャの内容は、お菓子だったり大きいキラキラシールだったり、その時によってさまざまです。
娘は最初は「えー、練習やだー」だったのに、
「今日もシールもらえるかな?」
とだんだん前向きになり、半年後には
「シールなくても弾く!」
と、自分からピアノに向かうようになりました。
もちろん、気分が乗らない日は今でもあります。
でも、
- 「昨日がんばってたもんね」
- 「今日はちょっと休憩デーでもOK」
と、親子の会話でフォローできるようになりました。
まとめ|“ご褒美=悪”ではない。上手に使えば練習は楽しくなる!

ピアノ練習をご褒美で“釣る”ことに、罪悪感を感じる必要はありません。
大切なのは、「子どもが自信をつけて、ピアノを好きになる」こと。
そのための“きっかけ”として、ご褒美は十分に使える手段です。
ご褒美作戦は、うまく使えば“練習イヤイヤ期”を乗り越える強い味方になります。
ぜひ、あなたのご家庭に合った方法で取り入れてみてくださいね!